ラピアクタ

ラピアクタの解熱効果はタミフルよりも早く得られる

https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/special/flu/topics/201307/531524.html

(要パスワード)

・ペラミビル(商品名ラピアクタ)の解熱効果は、オセルタミビル(商品名タミフル)より早く認められると考えられる臨床データが得られた。

 

・インフルエンザによる熱性けいれんと診断され入院した小児約50例で、ラピアクタとタミフルの解熱効果を比較したところ、投与開始から解熱までの解熱時間はラピアクタのほうが有意に短かったと。

 

・ノイラミニダーゼ(NA)阻害薬の効果は、成人よりも小児で高いと言われている。

しかし、小児患者における有効性をNA阻害薬間で比較した報告は少ない。

 

・一般的には、小児においても、タミフルが最も広く使用されている。特に吸入薬の使用が難しい10歳以下の小児では、その使用率はさらに高くなると推測される。しかし、タミフルを服用できない小児もいる。このような経口投与が困難、あるいは鎮静が必要な小児にも使用できるのが、点滴静注で投与するラピアクタ。

 

・投与開始から解熱までの解熱時間はタミフル群1.5日、ラピアクタ群1.0日で、ラピアクタ群のほうが有意に短かった。

 

・経時的に解熱した患者の割合を見ると、ラピアクタ群では投与24時間後で約70%、72時間後で100%に達したが、タミフル群ではそれぞれ約25%、約75%に留まった。

 

 

・入院症例のように、早い解熱が求められる場合はペラミビルの使用が勧められる。