アスピリンと前立腺がん 前立腺がん診断後の進行も抑制
https://www.m3.com/clinical/news/392123
・米国臨床腫瘍学会(ASCO)は2016年1月4日、日常的なアスピリンの服用で前立腺癌による死亡リスクが減少できる可能性があるとする大規模な長期観察研究の結果を紹介した。
泌尿生殖器癌シンポジウム(ASCO-GU)2016(サンフランシスコ)で発表された。
・研究では、Physicians’ Health Studyに登録された2万2071人のデータを解析。
27年間の追跡調査で前立腺癌と診断されたのは3193人で、うち403人が致死的な前立腺癌(転移あるいは前立腺癌死)だった。
・年齢、人種、BMI、喫煙状況で調整した結果、前立腺癌と診断を受けていない男性で週3回以上日常的にアスピリンを服用している群では、致死的な前立腺癌のリスクは24%低下した。
また、前立腺癌と診断後に日常的にアスピリンの服用を開始した群でも、前立腺癌による死亡は39%低下した。
しかし、アスピリンの日常的服用と前立腺癌全体の発症率には関連性は認められなかった。
・研究者は、「致死的前立腺癌の予防にアスピリンを推奨するのは時期尚早だが、心血管系への効果を得る可能性のある前立腺癌患者には日常的なアスピリン服用を検討するもうひとつの理由になる」と説明。
さらに「アスピリンは前立腺癌の進行を抑制しているかもしれない」と述べている。
日常的なアスピリン投与で前立腺癌による死亡のリスクが減少できる可能性【ASCO GU2016】
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/search/cancer/news/201601/545330.html
アスピリンの常用、前立腺癌治療の助けに
http://www.qlifepro.com/news/20120903/help-in-the-treatment-of-prostate-cancer-aspirin-and.html
がん死亡リスク、アスピリン常用で大幅減、英大研究
http://www.afpbb.com/articles/-/2778236
長期アスピリン使用によるがん予防効果~13万6千人の前向き研究
http://www.carenet.com/news/general/carenet/41665