ブドウ糖負荷試験

経口ブドウ糖負荷試験とその判定基準

検査当日の朝まで10時間以上絶食した空腹のまま採血し、血糖値を測ります。

 

早朝空腹時に75gのグルコース(血糖)を経口的に負荷し、血糖値の推移を調べる検査で、糖代謝異常を判定する鋭敏な検査法です。

 

ブドウ糖負荷後、30分、1時間と2時間後に採血し、血糖値を測ります。

 

特に初期の糖尿病を判定することに適しています。

 

2時間値200mg/dL以上ある場合は、「糖尿病型」と診断されます

 

自覚症状などから明らかな高血糖が考えられる患者さんに75gOGTTを行うと、さらに高血糖を引き起こすリスクがあるため、この検査は糖尿病診断に必須ではありません。

 

また、正常型であっても,空腹時が100 mg/dL以上のもの、および1時間値が180 mg/dL 以上の場合では,糖尿病に進展する割合が高いので、境界型に準じて経過を慎重に観察します。

糖尿病では血糖値の上昇に比べて、インスリン値の早期の上昇が

低い(糖負荷30分間のΔIRI(μU/mL)/ΔPG(mg/dL)が0.4以下)という特徴を示します。

   IRIはインスリン、PGは血糖値

   Δは30分値マイナス空腹時の値

 

高齢者の糖尿病の診断は通常の手順どおり行い、判定も基準値を用います。

 

ただし,高齢者では空腹時血糖値よりもOGTT 2 時間値が上昇しているものが多く,HbAlcを用いて持続的な高血糖を確認することが望まれます。