ペプシノーゲン

ペプシノーゲン法について

ペプシノーゲン(PG)とは、胃粘膜から分泌される消化酵素(ペプシン)の前駆物質のことで、その血液中の濃度を表す血清PG値は、胃粘膜の炎症と萎縮を反映して変動します。

慢性胃炎の場合、この状態が持続すると胃粘膜は萎縮し、慢性萎縮性胃炎という状態になり、血清PG値に変化が見られるようになります。

そこで、胃癌発生と密接な関係にある慢性萎縮性胃炎を的確に診断し、胃癌になる危険性の高い人に精密検査を行い、早期に発見しようというのがPG法の目的なのです。

このときの判定結果で強陽性、陽性、疑陽性、陰性の場合の胃癌が存在する碓率は、それぞれ約2%、1%、0.1%、0.01%です。

陽性の場合は、必ず胃カメラを受けて下さい。

また、異常がなかったとしても、胃癌は否定できないので定期的に胃カメラなどを行うことをお勧めします。

 

 

「胃がんリスク検診」として活用されるペプシノーゲン

http://medical-checkup.info/article/44040900.html

・胃のどの辺りで分泌されるかにより、ペプシノーゲンⅠとⅡに分類されます。

・血液中のペプシノーゲンのⅡに対するⅠの割合を調べると、胃粘膜の萎縮の広がりとその程度、胃液の分泌機能、胃粘膜の炎症の有無が分かるほか、胃がんのスクリーニング検査として有用です。

・ピロリ菌に感染していると高値を示し、除菌されると正常値(Ⅰ値70以上、かつⅠ/Ⅱ比3以上)になるので、除菌治療の効果を判定するのに役立つと期待されています。

・ペプシノーゲンⅠ/Ⅱ比にも欠点はあり、萎縮と関係なく発症する未分化型腺がんや、間接X線法では容易に診断できる進行がんが逆に見逃されると言われています。

・ロトンポンプ阻害剤を内服中の人は、ペプシノーゲンが高値になりますので、この検査は適していません。

 

陰性と陽性の判定基準

検査の数値によって、陰性・陽性は次のように分類されます。

• 陰性…Ⅰ値70以上かつⅠ/Ⅱ比が3以上。

• 陽性…Ⅰ値70未満かつⅠ/Ⅱ比が3未満。

• 中等度陽性…Ⅰ値50未満かつⅠ/Ⅱ比が3未満。

• 強陽性…Ⅰ値30未満かつⅠ/Ⅱ比が2未満。

 

検診のペプシノゲン検査で異常が出たら、経鼻内視鏡検査を

http://www.keibi-naisikyou.jp/blog/2012/01/entry-155-835336.html

 

ペプシノゲン - 胃粘膜と胃酸分泌の状態で胃炎をチェック

 

http://www.h-nc.com/cat33/post_78.html