運動負荷試験

運動負荷心電図検査

運動負荷心電図検査は、運動で心臓に一定の負荷をかけ運動中および運動直後の心電図を記録し、心電図波形や症状から心臓の病態を調べる検査です。

この検査は運動したときに胸痛などの発作があらわれる労作性狭心症や不整脈の診断に有効です。

通常の心電図検査で異常があったときや、体を使って作業しているときまたは運動中に出現する胸痛、不整脈などの症状があるときなどに行われます。

 

運動負荷心電図検査は運動負荷の違いでいくつかの種類があり主にマスター二段階負荷試験、自転車エルゴメーター試験、トレッドミル試験がありますが、当院では、その簡便性ゆえにマスター二段階負荷試験を採用しています。

ただし、ワイヤレス心電計を用いて運動試験中や負荷試験終了直後の心電図もチェックしています。

 

マスター二段階負荷試験

一定時間に規定の速度で階段を昇降運動します。

検査方法

安静な状態で運動前の心電図を記録し、昇降踏み台の運動をしていただきます。

その後、運動直後、3分、5分、7分・・と患者さまの状態を確認しながら心電図を記録し運動前後の心電図を比較します。

年齢・性別・体重から運動負荷が決まります。

階段を上がり向こう側へ降りて向きを変え、反対側より上がって降りて・・・

この繰り返しです。

(職員が説明および掛け声をかけます)

運動は2段の踏み台(高さ約23cm)を使い、心電計からでる音のリズムに合わせて行います。

運動負荷時間

シングルマスター:1分30秒

 

ダブルマスター :3分間

(場合によってはトリプルマスターという4分30秒行っていただく場合があります

 

*当院では、検査の正確性を期すためにワイヤレス心電計という装置を用いて運動中の心電図記録と解析を行います。