喘息様気管支炎

喘息様気管支炎

https://medicalnote.jp/contents/170926-002-AJ

喘息様気管支炎は気管支喘息のときと同様の「ゼイゼイ」「ヒューヒュー」という喘鳴(ぜんめい)がみられます。

そのため、「喘息様」という病名がつけられており、多くは小児に診断される疾患です。

 

喘息様気管支炎と気管支喘息の鑑別

喘息様気管支炎の診断には、気管支喘息との鑑別を行う必要があります。

まず気管支喘息では、聴診器で呼気音を確認するとウィーズ音(笛音:高いヒューヒュー、ピーピーという音)が聞こえます。

聴診でウィーズ音の所見が得られたら、次に肺機能検査で気道の可逆性を確認します。

肺機能検査ではまずスパイロメトメリーを施行し、そのあとβ2刺激薬という気管支を拡張させる薬剤を吸入し、再度スパイロメトリーをします。

 

そして吸入前後の1秒量の改善率と改善量の計算をします。結果が「改善率12%以上かつ改善量200cc以上」であれば、気道の可逆性が認められることになり、気管支喘息であると診断できます。