麻疹

<麻疹(はしか)とは>

麻疹ウイルスによっておこる気で、感染力が非常に強く,死亡率の高い病気です。

 

はじめの2~3日は、熱、咳、鼻みず、目やになどがありますが、風邪と区別がつかず、「麻疹」と診断できません。

 

いったん熱が下がり、再び高熱が出ると同時に全身に発疹、口腔内にコプリック斑が出現します。

 

その後,さらに4~5日の間、高熱が続きます。

最後に皮膚に色素沈着を残します。

   

<麻疹はこわい病気>

麻疹は昔から「命定め」と呼ばれたような恐い病気です。

現在の医療水準でさえ1000人に1人は死亡します。

日本でも年間50~100人くらい死亡しています。

 

麻疹になると程度の差こそあれ、まず肺炎になります。

麻疹の経過中に急性循環不全が起きて,急死することがあります(これを「内攻」と言います)。

しかし、重症化するか否かは予見できません。

 

麻疹には直接治療する方法はありません。

唯一の予防法は麻疹ワクチンを接種することです。

 

<家庭で気をつけること>

熱が続くときは解熱剤やアイスノンを使ってく解熱させます。

麻疹の時には熱を下げてはいけない、というのは正しくありません。

食欲がなくなるため水分を十分に補い、消化のよいものを与えましょう。

発疹がうすくなり,咳も少なくなって熱がなければ入浴させてください。

 

<保育所・学校>

解熱後3日間経過すれば登園、登校は可能です。

 

<他の子にうつしたかも知れない>

 

麻疹ワクチンの接種を受けていないお子さんが麻疹患者さんと接触した場合には、発症予防のために,麻疹ワクチンを緊急接種するか、2~3日以内にガンマグロブリンの注射を受けなければなりません。