吹田スコア

国立循環器病研究センターは、冠動脈疾患の10年間の発症危険度を予測する新しいリスクスコア「吹田スコア」を開発した。

当センターが1989年から実施している吹田研究を基に、都市部の住民を対象とし、慢性腎臓病(CKD)を含む様々な危険因子を組み合わせてスコアを作成した。

欧米で用いられている「フラミンガムリスクスコア」(FRS)と比較しても、より正確に冠動脈疾患の発症を予測できるという。

 

研究グループは、心筋梗塞および脳卒中の既往のない都市部在住の健常者5886人を平均11.8年間追跡。追跡期間中に213例の冠動脈疾患を観察し、年齢、性別、喫煙、糖尿病、血圧、コレステロール、CKDの程度によりスコア付けをし、10年間の冠動脈疾患の発症確率を算出する吹田スコアを開発した。

吹田スコアの妥当性を検証するため、FRSと比較検証したところ、FRSは実際の発症確率より高い確率(最大14%)で評価していたのに対し、吹田スコアは実際の発症確率とほぼ同等の確率で予測できることが分かった。

 

 

10年間の心筋梗塞を発症する確率が分かる 国循がスコアを公開

http://www.dm-net.co.jp/calendar/2014/021826.php

 

冠動脈疾患を予測する新しいリスクスコアの開発

http://www.ncvc.go.jp/pr/release/006484.html

 

心筋梗塞の発症リスクが予測できる「吹田スコア」とは?〈週刊朝日〉

http://www.excite.co.jp/News/society_g/20141003/asahi_20141003_0002.html?_p=2

 

[対談]わが国の循環器疾患絶対リスク評価ツールを臨床で活用するために

http://www.epi-c.jp/entry/e999_0_talk1512.html

 

Suita Study(吹田研究)

http://circ.ebm-library.jp/trial/doc/c2001005.html

 

吹田スコアについて

 

https://mjp.ne.jp/data/report/r016