急性虫垂炎

急性虫垂炎

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急性虫垂炎の初期症状はみぞおちや臍(へそ)の辺りに持続的な腹痛が現れます。

急性虫垂炎がひどくなると徐々に痛みが右の下腹部に移動していきます。

吐き気や嘔吐は急性虫垂炎の人のうち50%から60%に現れるとされています。

発熱もよく現れますが、初期は微熱のことが多いです。

また倦怠感も初期の症状として見られます。

 

 急性虫垂炎も腸の病気なので、ほかの腸の病気と見分けるのが難しいときがあります。

右側の大腸(上行結腸)に憩室という飛び出た部分ができてそこに炎症が起きる憩室炎などとの区別が重要です。

 

 

 

急性虫垂炎と区別が必要な主な病気

•腸の病気

•細菌性胃腸炎

•大腸憩室炎

•十二指腸潰瘍

•腸閉塞

•膵臓や胆嚢の病気

•急性膵炎

•胆嚢炎

•腎臓や尿管の病気

•右腎盂腎炎

•右尿管結石

•女性に特有の病気

・卵管捻転

•子宮内膜症

•PID:Pelvic inflammatory disease(骨盤内炎症性疾患)

 


急性虫垂炎の基礎知識

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急性虫垂炎

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急性虫垂炎は一生のうちに11-15人に1人が発症するという身近な病気です。

 

急性虫垂炎になりやすいのは10歳代から20歳代です。年齢を重ねるとともに急性虫垂炎になる人は減少していきます。また急性虫垂炎になる新生児は少なく、2-3歳頃から徐々に急性虫垂炎になる子供がでてきます。

 

・原因は不明ですが男性が急性虫垂炎になることがやや多いようです。男性は女性に比べて1.4倍程度急性虫垂炎を発症するという報告もあります。

 

急性虫垂炎では吐き気や嘔吐(おうと)が現れます。約半数の人が吐き気や嘔吐を経験します。

 

・吐き気や嘔吐は数時間で収まることも知られています。

 

・超音波検査はかなり高い確率で急性虫垂炎を診断できる検査といえます。

小児で虫垂が観察できた場合、超音波検査で急性虫垂炎を見分ける精度は感度が88%、特異度が94%とされています。

同じ研究で、成人の急性虫垂炎に対しては超音波検査の感度が83%、特異度が93%とされています。

•感度:病気だった人が検査で陽性であった割合

•特異度:病気でなかった人が検査で陰性だった割合

 

・腹部超音波検査で急性虫垂炎が診断できない時にCT検査が用いられます。CT検査は急性虫垂炎をより正確に診断することや他の病気が隠れていないかを調べる目的で使います。

 

急性虫垂炎の診断に役立つAlvarado(アルバラード) スコア

 

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