ブドウ糖負荷試験

経口ブドウ糖負荷試験

1回の検査で糖尿病が判定される場合

・典型的な症状がある

・HbA1c 6.5%以上/基準値4.3~5.8%

・網膜症が起きている場合

・基準値を著しく超える血糖値

 

2回以上の検査で糖尿病が確定される場合

・空腹時血糖値 126mg/dL以上

・随時血糖値 200mg/dL以上

・経口ブドウ糖負荷試験 200mg/dL以上

 

このように、経口ブドウ糖負荷試験は「1回の検査では糖尿病とは言い切れないけれども疑わしい」という場合に行います。

 

通常、経口ブドウ糖負荷試験は以下のような手順で行います。場合によっては各時点の採血にインスリン(血糖を下げるホルモン)を追加したり、各時点に採尿して尿糖を検査することもあります。

 

経口ブドウ糖負荷試験の手順

1 前日の夜から8時間以上絶食する。

2 空腹状態で来院して、空腹時血糖(負荷前)の採血をする。

3 75gのブドウ糖を溶かした水を5分以内に飲む。

4 75gのブドウ糖を飲んだ後、30分後、60分後、120分後に血糖測定用の採血(負荷後30分、60分、120分)をする。

5 負荷前と負荷後120分の血糖値により、正常型、境界型、糖尿病のいずれかを判定する。

 

2008年に日本糖尿病学会より「従来の正常域である空腹時血糖値(100mg/dL以上109mg/dL未満)の方を対象に経口ブドウ糖負荷試験を行うと25~40%が境界型や糖尿病型に属する。」 というコメントが公表されています。

 

経口ブドウ糖負荷試験は「自分は空腹時血糖値が高くないから大丈夫だ」と油断している隠れ糖尿病予備軍にとって、耐糖能異常を発見するための大事な検査のひとつなのです。

 

 

参考・引用

経口ブドウ糖負荷試験

 

https://dm.medimag.jp/column/20_1.html