白血球数は感染症で増えるが、服薬で減ることも
白血球は基本的に、細菌やウイルスに感染したり、心筋梗塞などの病気やケガで炎症を起こしたりすると増加し、体の免疫力が低下しているときなどは減少する。
白血球は、細菌やウイルスが体内に入ってきたら、それと戦う防御組織の役割を持つ。「具
体的には、肺炎や扁桃炎、痛風、心筋梗塞などによって、体内に炎症が起こると、それを治そうとして白血球の数が増える。
一方で、市販の風邪薬や頭痛薬、バセドウ病など甲状腺疾患の治療薬の副作用によって、白血球数が減少することがある。
例えば、風邪薬を飲んで鼻水や咳といった症状が治った後も、のどが痛んで、熱が出るような場合には、白血球数が基準値を大きく下回っていることがある。
こうしたことが起きるのは、薬の影響で白血球数が減少し、当初の風邪とは別の感染症を発症したためだ。
こうしたケースは個人の体質によるものでまれですが、見落とすと命にかかわる恐れもある。
薬を飲んだあとにのどが腫れたり、熱が出たりした場合には、服用を中止し、医療機関を受診する必要がある。