内科・小児科・循環器科・呼吸器科・消化器科・アレルギーリハビリテーション科

 渡辺内科

名古屋市名東区照が丘212 

052-777-0211 

 

診療 平日および土・日曜

曜 昼下、 火・木 夕診の一部、日曜診療の一部は予約診療

詳しくは以下のアイコンをクリック願います。

 

ご訪問ありがとうございます。

 

 

12月8日の日曜診療は通常どおり行います。

(2024.12.1更新)

 

日曜診療のご案内

受付時間    午前8時30分〜午前10時30分

予約不要、休日診療加算なし

 

年末年始の診療のお知らせ

年内 12月28日(土)まで

年始   1月  4日(土)より

 

 

現在、「☆◉  HOME(ホームページ)の簡略化するために内容の一部を、◉ 当院の診察 最新情報に引っ越し中です。

 

「当院に関する最新の情報」については、以下をクリック願います。

 

梅村 徹 「冠雪 伊吹山」 油彩6号

 

 

 

 

アイコンをクリックしていただくと、右のバーに「健康のおはなし」「病氣のおはなし」「医療記事 メモ帖」「医療ブログ 紹介」が表示されます。

医療情報の提供を目的とした三部作で、日々更新(アップデート)を心がけます。

 

 

12月2日より実施される「マイナンバー保険証」の疑問点の解消に役立てばと思って特集を作ってみました。

 

 

 

 

 

当院では「マイナンバーカードの健康保険証利用」ができます。

 

 

当院からのお知らせ

2024.10.27 更新時30分〜午前10時30分、休日診療加算なし)

・インフルエンザワクチン、高齢者の新型コロナワクチン接種     実施中

・特定健診、がん検診(肺がん、大腸がん、前立腺がん)                  実施中

(令和6年度分は令和7年3月にて終了)

・当院は通常の診療以外に予約診療の時間枠を設けています

(大変申し訳ありませんが、予約診療は当院診療時間内での電話受付となります)

 

 

小林正二 「春の里」 油彩4号

 

本来のHPは「大きな矢印」以降となります。

ご面倒ですが少しスクロールをお願いします。

 (この矢印)

 

当院では「発熱患者さんの受け入れ」(発熱外来)を行っています。

当院は、4年前(2020年)の新型コロナ感染症の感染拡大の当初より対応して参りました。現在も、診療時間内の発熱患者さんへの対応は可能です。

当院の主たる診療科目は内科・小児科です。

開業以来、小児科の診療にも従事して参りました。

(専門は循環器内科ですが、開業前の大学病院勤務の際にはバイト先の病院で多くの小児を診察した経験があります)

小児診療について、詳しくは上のアイコンをクリック願います。

 

通常診療または予約診療のいずれでも診療を行なっていますが、お子さんの待ち時間短縮のため予約診療をおすすめしています。

 

右肩に「小児の病気」についても紹介していますので、クリック願います。

病気のことについては、以下をクリック願います

 

 

 

 

 

 

一部重複がありますが、ここからが本来の「HOME(ホームページ)」の内容となっています。

 

 

 

<このHPについて>

いろいろな病気については「病気のおはなし」のコーナーを是非ご覧ください。

日々、アップデートを心がけています。

 

当院のHPは一風変わっています。
つまり多くの医療機関のHPとは違います。
まず、手作りのため美しくありません。
スマホでご覧いただくとレイアウトも無茶苦茶です。
内容も支離滅裂であり、同じ内容がくどく書かれている場合があります。
患者さんにとって見やすいとはとてもいえません。
つまり、決してユーザーフレンドリーではありません。

近年ネット環境の普及により、患者さんの知識は飛躍的に向上しています。

ありきたりの内容では「釈迦に説法」になってしまいます。

多くの医学的知識を持っていただくためにも、有用なサイトの紹介も積極的に行っています。

(特に、「◎病気のおはなし」)

見慣れない病名も含まれているのは、日常臨床で実際に経験したこと、そして自分で知りたいことや勉強したことも入っています。
いわば自分自身の備忘録でもあります。
難解な内容については「(ドクター用)」と書いてある場合もあります。
時々、全国から病気についての問い合わせがありますが、これが唯一の励みでもあります

見にくい内容となっている点については、以上の点からも何卒ご寛容くださいますようお願い申し上げます。

 

To search for diseases, please click this "Illness story".

It includes relatively rare diseases experienced at our hospital.

Therefore, the diseases I picked up may be quite biased.

The director's specialty is cardiovascular internal medicine, but since it is also posted as a ”reskilling” as a general (internal medicine) doctor, diseases other than internal medicine are also taken up.

The contents may be a little difficult for the general public.

 

Please forgive me for that.

グランディ浜名湖ゴルフクラブ  2024.7.15  早朝撮影 

https://reserve.golfdigest.co.jp/golf-course/detail/441302

 

 

 

開業医として35年以上にわたって経験した症例や、自分で興味を持った疾患について書き溜めました。

かなり偏った内容となっていますが、個人的な「メモ書き」的な側面を持っていますのでご容赦ください。

家庭医(かかりつけ医)としての内容となっているため「内科」以外の内容も多々含まれています。

 

 

名古屋市昭和区 八事・「八勝館」庭園 2024.9.15 撮影

 

東海地区を代表する名料亭。

庭園内には、昭和天皇や北小路魯山人が宿泊した数奇屋建築が点在しています。

創業大正14年。ほぼ全域が国指定重要文化財に登録されています。

魯山人の器でお食事も愉しめます。

 

 

お時間が許せば、「渡辺内科 X」(旧ツイッター)もご覧ください。

https://twitter.com/watanabenaika

(ドメインが”twitter”のままになっているのも、何だか微笑ましいですね)

 

 

専門医は、専門以外の他の病気を見逃しやすい

開業する前には、どのドクターも専門があります。私自体も循環器内科が専門でした。開業時点で最先端の技量を持っていても、すぐに勤務医の先生に追い越されます。トップを走り続けることは開業医には無理なのです。

https://x.com/watanabenaika/status/1856085151186567419

 

開業していると、実にさまざまな患者さんが来院され、その都度新たな臨床経験をします。高齢者の場合には、患者さんの病気が一つということは、むしろ稀です。

https://x.com/watanabenaika/status/1856086228376125848

 

隠れている病気をできるだけ見逃さず、自分の技量を超えていると判断された場合には躊躇なく専門医に紹介する。それが私のスタンスです。

https://x.com/watanabenaika/status/1856086511541968982

 

東京の、歴史ある私立大学医学部附属病院には「病気を診ずして病人を診よ」との書が掲げられているとのこと。患者背景も考慮して、病気を持った一人の人間として診療しなさい、という教えと解釈されます。

https://x.com/watanabenaika/status/1856087805413470383

 

最近になって、この書が「一つの病気だけを漫然と診るのではなく、他の病気も潜んでいるのではないかと疑って、全身を真摯に診なさい」とも解釈できると思うようになっています。

https://x.com/watanabenaika/status/1856089012857122962

 

余談ですが、私立と違って国公立大学には「校訓」というのはないのが一般的です。しかし、大学そのものではないのですが、我が医学部同窓会にはモットーがあります。それは「人への愛 医への愛」です。好きな言葉の一つです。

https://x.com/watanabenaika/status/1856090953968431376

 

 

野間仁根「薔薇」油彩  所蔵作品

 

毎週発行する「渡辺内科通信」のご紹介です

 

出身大学の同窓会のモットーです。

国公立大学で、こういった人間味あふれる校訓(?)を(同窓会とはいえ)掲げるのは珍しいのではないでしょうか。

まさに医療関係者の羅針盤とな方向性を指しています。

私自身、医療を実践する立場としても、常日頃心がけている言葉です。

臨床医を目指して医学を学んだ身としては、「人(患者さん)」も「医学(医学的知識)」も愛情と情熱をもって接し続けていきたいと思います。

 

まさに初心忘るべからずです。(院長のスクラブには、このロゴがついています。愛校心?)

 

患者さんの要望にお答えするのには、日頃の医学についての自己研鑚は欠かせません。

「座右の銘」は、あくまでも理想です。

目指すべきものであって、容易に達成できないからこそ存在するのです。

日常の診療行為においては、患者さんに100%満足していただくことなどありえません。

このモットーを逆手にとった「からかい」や「口コミ(悪口)」は平にご容赦願います。

 

山下 充 「公園」 ガッシュ・パステル、紙

 

 

病気の検索には、この「病気のおはなし」をクリック願います。

は当院で経験した比較的稀な病気も含まれています。

そのため、とりあげた病気はかなり偏っているかもしれません。

院長の専門は循環器内科ですが、自分の総合内科医としてのリスキリングを兼ねて掲載しているため、内科以外の病気もとりあげています。

内容は一般の方にはやや難解かもしれません。

その点はご容赦ください。

わが家の庭の草花です。

 

 

 

”Medical Doc”に「名東区の循環器内科」として当院が紹介されました。

【2023年】名古屋市名東区の循環器内科 おすすめしたい6医院

https://medicaldoc.jp/m/recommend-m/nagoya-meito-ct-cardiology/

 

「『渡辺内科』の院長の専門分野は一体何だろう?」と思われている方も多いのではないのでしょうか。

実は「循環器内科」が専門なのです。

開業医(かかりつけ医)としては、「一般内科」はもちろんのこと、他の診療科目についても、患者さんの全てを診るわけですから「ある程度(最低限)」の知識は必要です。

そのため、専門分野を前面に出すことには開業当時から抵抗がありました。

それは「専門以外のことは診ないよ」と誤解されてしまうからです。

 

 

 

 

 

当院は院内処方です

お薬について分からないことがあれば、処方をした院長自身が責任を持って直接説明を行っています。

 ここが医師が処方し調剤した薬剤師が説明する医院外処方と違う点です。

(しばしば薬剤師は、処方医の考えと異なる説明をする場合があります)

そして何よりも窓口の経済負担が少なく、診察と投薬窓口が同じ場所で便利です。

当院では、メールのやりとりによる「お薬の説明」も可能です。

 

 

 

2018.8.17「ドクターズ・ファイル」に「渡辺内科」が掲載されました

高瀬三郎 「志賀高原 笠岳」

名古屋・東急ホテル 2019.10.22 撮影

 

高瀬三郎「春雪の茶臼岳」オフセット複製

https://www.letao.com.tw/yahoojp/auctions/item.php?aID=g306404086

 

 

 

 「ビュールレ・コレクション展」

名古屋市美術館 2018.9.16 撮影

長野県茅野市側から眺む八ヶ岳

                             豊田市立美術館

院内処方と院外処方の違いについて

─ 当院は受診された皆様にとって、院内処方が最適であると考えています ─

皆さんが医療機関で診察を受け、薬を処方されたときにそのまま病院で薬をもらう院内処方と、院外の調剤薬局に処方箋を持って行って薬をもらう院外処方と、医療費および窓口の負担金額は同じだと思っていませんか。 

実際は、院外の調剤薬局では、調剤基本料・基準調剤加算・調剤料などが追加になるため、概ね2,500円程度(3割負担の場合750円)病院内調剤と比べて高くなります。

その上、医療機関を受診した後で調剤薬局に行く手間があります。

また、院内調剤ではを処方した医師に直接相談できる点も、皆様の安心につながります。

このように、当院では受診された皆様にとって、経済性と利便性と安心を考えて、院内調剤が最適であると考えています。

おくすりの説明は本来処方した医師自身が行うべきものなのです。

 

ご理解のほどよろしくお願いします。

 

 

診察の際には・・・お薬手帳を持参下さい

胃内視鏡(胃カメラ)検査 再開のお知らせ(2016.11~)

当院では開業以来20数年にわたり経口胃内視鏡検査を行って来ましたが、フィルムの供給が途絶えたため、ここ数年は行っていませんでした。

この度、最新の経鼻内視鏡検査機器を導入して再開することとなりました。

 

これまでの胃カメラで苦しい思いをされた方に、ぜひ経鼻内視鏡での検査を行っていただきたいと思います。

 

2016.11.1より経鼻内視鏡(電子内視鏡システムAdvancia)を導入しました。

フジフィルムの胃カメラの中の上位機種で、ピロリ菌が原因となる慢性萎縮性胃炎や早期胃がんの発見に活躍が期待されます。

 

フルデジタル電子内視鏡システムAdvanciaは、高画質画像を得るための数々の機能をはじめ、内視鏡画像の視認性を向上させる分光画像処理機能「FICE」を標準搭載。

富士フイルム独自の画像処理・電子技術により、これからの内視鏡診断における病変の早期発見と診断の向上が期待されます。

 

さらに、画像ネットワークシステムとのフレキシブルな連携を実現。次世代医用システムに対応する先進性を兼ね備えています。

           胃カメラ洗浄機

 

 

 

院長の本来の専門は循環器内科ですが、開業して約30年間、内科はもちろん小児科も数多くの臨床経験を積んできました。

朝・夕、ほぼ毎日外来を行って来たわけですから当然といえば当然です。

 

内科の中でも循環器内科は、高血圧症、高脂血症、(脳梗塞や脳出血などの)脳血管障害、内分泌疾患としての糖尿病や甲状腺疾患などの病気や(老年病としての)認知症、パーキンソン病そして悪性新生物など極めて多岐な病気に関連を持っています。

 

「かかりつけ医」としては、総合的なアドバイスをしてもらえる内科医とりわけ循環器内科医を主治医として持つことをお勧めします。

 

親子孫三世代の診療が出来るドクターを目指しています。

当院では、生活習慣病で定期通院中の方での「がん」の見落としがないように心がけています。

貧血の定期チェックもその一つですが、名古屋市や各居住地での「胃がん検診」や「大腸がん検診」「肺がん検診」「前立腺がん検診」(女性の場合は「乳がん検診」「子宮がん検診」)や腹部エコー検査などを積極的にお勧めしています。

 

早期発見が何より大切な病気だからです。

定期的に通院する外来受診に関しては、大病院よりも開業医へ通院されることにメリットがある場合もあります。

たとえば、完全予約制や3分(5分?)診療や院外処方です。

完全予約制の場合には問題があります。

予約が必要であれば、急な病気でも初診の場合は診察してもらえません。

定期通院の場合でも、予約日以外に病気が悪化した場合の対処が不十分です。

当院はフリーアクセスと予約の両方のシステムを採用しています。

新幹線に例えると、自由席と指定席が選択出来る形です。

予約診療では、待ち時間の短縮と感染症の方との接触を最小限にすることが出来、駐車場も空いています。

 

もちろん、この特急券付き指定席は無料です。

 

 

<関連サイト>

渡辺内科

https://www.qlife.jp/hospital_recommend_590048

特色

高血圧、糖尿病、高脂血症などの、いわゆる生活習慣病を中心に診療を行っているが、悪性腫瘍などの余病も見落とさないように注意している。家庭医を目指してるが、家庭医は内科全般のみならず、すべての疾患に対して、ある程度の診療ができなければいけないと考えている。専門病院の方が良いと判断される症例は積極的に関連病院に紹介している。水・土曜日の午後は予約診療も行っている

 

★患者さんへ: 病気に対して真摯に取り組まれる方には十分に納得のいく診療でお応えする所存です。

 

推薦理由

専門医との連携がよい、紹介状(診療情報書)は的確に書かれている。フォローが的確。患者さんに親切でやさしい。

「専門医が選んだ★印ホームドクター 愛知県」(ライフ企画 2011年2月)

 

東海ドクターズネット  渡辺内科

 http://td-net.jp/clinic/detail/tdn556967d939370

( 地図などの詳しい案内がご覧いただけます )

 

渡辺内科

http://support.myclinic.ne.jp/search/info/59180 

 

渡辺内科 | 愛知県名古屋市名東区照が丘 - Yahoo!ヘルスケア

http://medical.yahoo.co.jp/hospital/936bc62a20836f885e58aee786915638585aff7f/

 

渡辺内科|愛知県名古屋市名東区照が丘212 |医療機関情報「お医者さんガイド」

http://search.10man-doc.co.jp/details/aichi/00052915

 

渡辺内科(名東区照が丘/アレルギー科)-iタウンページ

http://itp.ne.jp/shop/KN2314102400000138/

 

ホームメイト 病院/医院リサーチ

http://www.homemate-research-clinic.com/dtl/10000000000000081411/

 

渡辺内科 - 名古屋市名東区 【病院なび】

https://byoinnavi.jp/clinic/85411

 

愛知県で横浜市立大学医学部出身のお医者さんを探す

https://www.hospita.jp/university/30/a23/

 

 

 

<当院のツイッター・ブログの紹介>

 

                         Spider's Web 蜘蛛の巣

「渡辺内科 開院30周年を迎えるにあたって」

以下は、あるインタビューの元原稿となったものです。

皆様に院長の「ひととなり」、そして診療に対する考え方を少しでも知ってもらえるのではないかと考えて掲載せていただきます。

開業して30年。

思えば長いような短いような歳月が流れました。

いろいろな患者さんとの出会いがありました。

一つの節目として、いろんな想いを込めて書き認(したため)てみました。

 

はじめに

今回のインタビューに至るきっかけとなった雑誌(ネットで医療機関の情報も配信)のインタビュー記事の中に大学時代の友人が掲載されているのを偶々(たまたま)見つけました。

彼は奇しくも卒業後、私と同じ循環器内科勤務医を経て開業の道へと進んでいます。

そのインタビューの中で

「家族•知人の治療を安心して委ねられる診療所」

「患者さんの話をよく聴くこと。問診で多くの場合診断がつく」

「内科医として専門分野に限らず内科全般を意識する」

「医師は最新医療を勉強して、患者さんには質の高い医療を提供していく」「質の高い病院、そして質の高い勤務医に紹介する」

「ほぼ毎日、『医師なってよかった』と思うくらい、患者さんと話すのが楽しい」

「『大病院に負けない質の高い外来診療』『クリニック特有のきめ細かいケア』を提供したい」•••

 

 

自分の考えとほぼ同じことに驚きました。

他のクラス仲間の記事も見つけましたが、臨床医としての方向性は似たものでした。

大学では特に「医の倫理」も「臨床医としてあるべき姿」も「ヒポクラテスの誓い」も講義で学んでいないのに不思議といえば不思議です。

 

少し追加すると、私は内科一般に限らず全ての診療領域に一定の知識を持って患者さんと接するように心がけています。

何故なら、患者さんの病気は一つとは限らず内科に来院されても内科の疾患とは限らないからです。

名医という言葉は普通は(その道の)専門医につけられる言葉です。

私は、良医(親切で見立てのいい医者)を目指しています。

 

 

1. 今までの経歴と自己紹介•••

医師になって45年、大学在局時代を含めた15年間の勤務医を経て開業して先ほど述べたようにちょうど30年になります。

私で3代目、医師になってくれた子供の代で4代目です。

したがって医師になったのは自然の流れでした。

 

私自身は、父が開業医という家庭環境の中で愛知県の隣県で中学校まで過ごしました。

高校は愛知県内の高校に進みました。

田舎から出て来て下宿生活となったのですが名古屋という大都会にいきなり圧倒されました。

 

 

その後、一年間東京の空気を吸った後で、(第一志望ではない)横浜の大学に進みました。

なんとか引っかかったといったほうがいいのかしれません。

当時はともかく、今や首都圏にある数少ない国公立大学医学部ということで難関となっているようです。

 

入学して初めてわかったことは、ほとんどすべてのクラスメートが志望大学を「落ちた」連中でした。

そして、その傷には触れないことが暗黙のルールでした。

若い方には分からないかもしれませんが、当時は共通一次試験もセンター試験も共通テストもありません。

そのかわり、前期、中期、後期と3回の受験チャンスがありました。

当時は医学部で中期の試験は極めて少なく、全国医学部を目指す受験生は横浜の大学に殺到しました。

当時の倍率は40倍前後でした。

合格しても、それほど嬉しくもなく「なんとか引っかかった」という安堵感だけでした。

今から考えてみればベビーブームの頂点であり、医学部は私立も含め、現在の半分以下の40校だったので激戦は当然でした。

余談になりますが、当時の国公立の授業料は年間1万2000円、6年間で7万2000円でした。

入学金も1万円以下でした。

従って、約8万円で医者になれた時代でした。

(横浜市には足を向けて寝れません)

 

さて、田舎出身の自分としては、計らずも東京と横浜で7年間生活できたことは、大都会に対して物怖じしない自信がつき、多くの貴重な体験もしました。

まさに「人間万事が塞翁が馬」です。

(中には「若気の至り」というべき苦い体験もしましたが、これは内緒です)

 

 

 

卒業後は名古屋に戻って医者としての第一歩を歩みはじめました。 

在局時代、勤務医時代のことについては割愛します。

 

15年間いろいろな臨床経験を経験後、名東区で開業しました。

区内の医師会には、誰一人同じ出身大学の先生はいませんが、同じ出身高校の同級生や先輩、そして勤務医時代に一緒だった先生がいることがわかり心強く思っています。

 

現在はというと、元来田舎出身ですので名古屋という都会生活ができることには大変満足しています。

クラシックコンサートやジャズライブそして観劇、美術館巡り、デパートでの買い物などいつでも刺激的な経験が出来るからです。もちろん、日々の診療も実に刺激的ではありますが•••。

 

50年ぐらい前に親が確保してくれた土地で開業したのですが、長男の身でありながら親の跡も継がず当地で開業させてくれた両親には感謝してもしきれません。

きっと親は寂しい思いをしたこととは思うのですが口には出しませんでした。

まさに初心忘るべからずです。

 

趣味は絵画や音楽の鑑賞です。

自宅には全部で10台のスピーカーがあります。

また趣味と言っていいかどうかわかりませんが、数多くのブログやツイッターをやっていますので、今後も他の先生方や患者さんに役立つような記事を書き連ねていきたいと思います。

大袈裟かも知れませんが、これが私に残された人生でのライフワークかも知れないと思っています。

 

 

2. 開業してから現在まで•••

開業当初は小児科と間違えられるほどお子さんが来院されました。

勤務医の時にはあまりお目にかからなかった病気を初めて診察しながら随分勉強しました。

そのうち、それぞれの病気の特徴が分かるようになって小児科領域にも一定の自信がつきました。最近では近隣に小児科が増えてお子さんの受診は少なくなりましたが、開業当初の経験が今でも役立っています。

最近は患者層も高齢化して、杖をついて来院される高齢者も増えました。

診察室には「杖立て」まで置くようになりました。

いずれにしろ、患者さんからは様々な貴重な症例を経験させていただきました。

それが現在の診療の礎(いしずえ)になっており今では宝物でもあります。

 

医療は不確実性の上に成り立っています。

人間に限らず生物すべてには「死」という現実があります。

医師に謙虚さを求められるのもそのためだと思っています。

医療には自ずから限界があるのです。

 

病気は自然にも治ることが多い。

そういった病気と治療が必要な病気をきちんと区別が出来ればと思います。

かつてのフランスの外科医(16世紀、アンブロワーズ・パレ)の有名な言葉に「ときには治せるし、しばしば救うことが出来る。しかし癒すことは常にできる」というのがあります。

 

 我包帯す、神、癒し賜う (Je le pansai, Dieu le guérit.)

 

臨床医は、こういった謙虚さを忘れないことが大切だと思っています。

心のケアが一番大切かも知れませんが、最近印象深い記事に巡り会いました。

これはある大学の脳外科教授が書かれた記事です。

「『先生は最高の医療ってどういうことだと思いますか?』私がまだ若手の頃、脳腫瘍のお子さんを持つお父さんにこんな質問をされたことがあります。当時の私は、その答えを持っていませんでした。すると、その方は『たとえ治らなくても、この病院で、この先生に治療を受けてよかったと思える医療だと思います』とご自身の考えを教えてくれたのです」

教授はこう結びます。

「医療で一番大切なことは、病気を治すことですが、それと同等に大切なことは患者さんが納得できることです。患者さんやご家族と丁寧に接し、よく話をして、最終的に『この医療機関で治療を受けてよかった』と感じていただける医療を提供していきたい」

このことを本当に実践されるのであれば、まさしく名医であり良医といえます。

 

たとえ軽い症状でも見落としてはいけない症例を見つけるのが開業医の務めと考えます。

例えば、溶連菌感染症を単なる風邪と診断してしまえば、その患者さんは将来慢性腎炎や弁膜症になってつらい一生を過ごす可能性もあります。

マイコプラズマ感染症も見逃せば職場や学校などで病気が蔓延してしまいます。

 

 

長い間開業医をしていると、ごく初期の多発性骨髄腫を貧血や血中蛋白の経過から病院に紹介して「よく見つけましたね」などとお褒めの言葉をいただくようなホームランも時々は経験します。

しかし、医療は不確定な要素があまりにも多いのです。

「苦いカルテ」も山ほど経験しましたが、その経験を今後の診療に生かすことが出来る医者であるかがどうかが大事だと思っています。

 

また印象に残る症例は記録するようにしています。

自分への戒めにしたり勉強の教材としてですが、日々の診療に追われて実際には振り返って見る機会がほとんどないのが実情です。

 

長い間診療を続けていくうちに反省点もいろいろ出てきました。

 

例えば診察室に入って見えた患者さんとは目を合わせてから診察を始める。

これは忙しい時には意外と難しい。

最初に目を合わせないと、どのタイミングで合わせていいのか戸惑ってしまう。

当院では今でも電子カルテではなく紙カルテにこだわったのは患者さんが医師の背中を見ながら診察を受けることに抵抗があったからです。

これも初心忘るべからずです。

 

そしてきちんと診察すること。

私も含めてのことですが聴診や触診(理学的所見)をしっかり行う医師が減っています。

循環器専門医が他の医療機関で同じ患者さんの心雑音を指摘されたりするのは実に恥ずかしいことです。

 

当院では積極的に病診連携病院へ検査や診断•治療の紹介を行っています。

病院からの返書を見ればその病院の実力や個々の医師の能力が判断出来ます。

例えば、重症な患者さんを紹介しても退院後しばらくしてから主治医の返書が届くような病院は失格です。

逆に、重症患者を救急搬送して病院で適確な処置をしていただいて、返書もその日に届く場合には医師の連係プレーがうまくいったという喜びを味わうことが出来ます。

患者さんには信じられないことかも知れませんが、医師は他の医師と連携して救命出来た瞬間に「医師という職業についていてよかった」という醍醐味を味わうのです。

いわゆる医師同士の共感です。

 

世間ではなんだかんだと言われますが、職業としての医師は天職と思っています。

もし生まれ変わっても私には他の職業は思いつきません。

もちろん生まれ変われることもありませんが。

 

幸い子ども二人が循環器内科の勤務医として医師の道を歩んでくれています。

そして消化器内科医の親族も出来ました。

若い勤務医は概して皆優秀で、紹介した際の返書も実に適確に書かれていて感心します。

耳学問ではありますが、彼らからは実に数多くの最新知識を得ています。

 

しかし、一番の「先生」は患者さんです。

医者の間では「患者さんのいうことに耳を傾けろ、彼らが診断を教えてくれる」というウイリアム•オスラー先生の言葉が有名です。

 

“Listen to the patient, he is telling you the diagnosis.”

 

私も患者さんの話をしっかり聴くことが何より大切だと思っています。

診察室から出ようとする患者を(まるで「刑事コロンボ」のように)呼び止めて「最後に一つだけ•••」と訊くことがあります。

要するに患者さんの話を「聴き」、聴いた内容を吟味して患者さんに「訊く」ことが大切と思っています。

私の診察室の前と中の壁には「傾聴と対話」、診察机には「なにか聞き忘れたことはありませんか」というメッセージがあります。

ちょっと気障な内容と思われるのか、患者さんには時々揶揄(からか)われます。

 

 

3. 当院の患者層•••

当院にかかられているのは、主として虚血性心疾患、高血圧、脂質異常症、糖尿病や高尿酸血症などの生活習慣病、そして小児も含めた風邪などの患者さんです。

「渡辺内科」という院名ではありますが、ファミリークリニックとして小児科や全ての標榜科目にも力を注いでいるつもりです。

現在、高齢者を支えて下さっている働き盛りの方や、これから支える側になる小児科領域のお子さんに健康でいていただくことは,間接的ではありますが高齢者対策の一助になるという考え方をもっています。

当院の診療エリアでは、ご主人が一流企業勤務の転勤族と戸建てに住む知識階級の患者さんが主体です。

また、近くには県立芸大があり芸術家やそのタマゴが来院される場合があります

知識欲(好奇心)の強い私は、本来の診療を蔑(ないがし)ろにして、つい話し込んでしまうこともあり本人はもちろんスタッフにも迷惑をかけています。

これらの方は実に多くのことを教えて下さいます。

それも現在の自分の宝物になっています。

戸建てに住まわれる方も高齢化して、最近では独居高齢者も増えて来ました。

 

4. 当院の特徴•••

特徴① 週2回の予約診療と日曜診療と

何かを決めるということは何かを捨てるということでもあります。

「取捨選択」という言葉もあります。

国の方針でもありますが医療の流れは高齢者を対象とした在宅医療が普及して来ました。

私自身はというと、外来診療に全力集中すること以外に、さらに老骨に鞭を打って24時間精神的にも拘束される在宅医療はとても無理だと考えて来ました。

数年前に、仕事を休まないと病院や診療所の診察を受けれない人達、つまり現在高齢者を支えてくれている年代の方々が医療難民化していることに気づいたのです。

日曜日に診療すれば、そういった方々のお役に立てるのではないかと「在宅医療」を捨てて「休日診療」を選択しました。

中途半端な在宅医療をするぐらいなら在宅専門のドクターにお任せした方が患者さんや家族に満足してもらえると考えたのです。

もちろん、日曜日診療は協力してくれるスタッフがいないと出来ないことなのでスタッフには感謝しています。

 

実際に日曜診療を実行してみて気づいたことがあります。

それは結構遠方から来院されるも多く、意外とニーズがあるということです。

そのこととは別に、土曜日の翌日も診察や(抗生剤や脱水の治療ための)点滴が必要な方を連続性をもって診療できること、(これは細かいことですが)土曜日に装着したホルター心電図を日曜日に取り外すことが出来るようにもなりました。

日曜診療でわかったことは「病気は連続性であり、そして休みなどない」という当たり前のことです。

最近になって「働き方改革」が病院にも及んで土曜日の外来診療を中止するように勧告される病院まで出て来ました。

ますます働いている方の医療環境は悪化しているのです。

 

予約診療の利点は

①待ち時間がほとんどない。

②待合室での風邪などの感染症の患者さんとの接触を避けることが出来る。

③ゆったりと診察を受けることができる。

④病状やセカンドオピニオンなどについてゆっくり説明を聞きたい場合には長目の予約がとれる

 (たとえば15分~20分など)

⑤駐車場が満車になっている心配がない。

 

当日の午前中にも電話での受付が可能ですので是非ご利用ください。

 

特徴 ②  最善の外来と最新の検査を目指して他の医療機関への積極的紹介

診断は正確に」をモットーとしているため、CTやMRIなどの検査は高性能な機器を揃え放射線科読影医の診断レポートがいただける大病院に紹介しています。

また、超音波エコー検査においても詳細な所見のチェックが必要なケースは、月一度エクスパートの方に検査お願いしています。

狭心症などの心臓の病気も今までは入院が必要な冠動脈造影が主体ですが最近では日帰りで行える冠動脈CTという検査があります。

当院でも積極的に紹介しています。

 

特徴 ③ 電子メディアの活用

ここ10年ブログにはまっています。

毎朝5時に起床して、循環器内科や内科一般のブログ、ツイッターやHPの更新を続けています。

このことは自己研鑽にもなりますが、少しは他の医師や患者さんに役立つことができるのではないかという思いがあります。

いつまで続くかは分かりませが、出来るだけ続けてみたいと思います。

その他に、1週間のツイッターの内容の一部を「渡辺内科通信」と題した印刷物にして患者さんに手渡ししています。

たまに「毎回楽しみにしていますよ」と声を掛けられると嬉しいものです。

この試みは、患者さんへの啓蒙という意味もありますが、単調な毎回の診察の中にも変化を持たせたいという意図もあります。

これは電子メディアではありませんが、健康番組の録画を個人の病気に合わせて見ていただいたり診察机のパソコンを使って病気の説明をすることがあります。

よくある医事用レセコンとしてではなく、患者さんへの説明用として机上のパソコンを活用しています。

 

特徴 ④ 広告がありません

近所の人が初診で来院して、「長い間住んでいるのにこんな近くに診療所があるなんて知りませんでした」と言われることがよくあります。

バス通りから1本奥まった場所で一切の看板なし。

鮨屋だって広告なしでやっていけています。

隠れ家的な名店を目指しているわけでもないのですが、広告や看板はなにか物欲しげでもあり街の美化にも反する気がしてしまうのです。

もちろん患者さんには来院していただきたいのですが•••。

 

特徴 ⑤ 院内処方と先発医薬品

鮨屋で思い出したのですが、内科医もネタが勝負と思っています。

適確な診断が重要であることはもちろんのことですが、どの薬剤を処方し投与量や服薬回数や服薬のタイミングをどうするか。

その際には先発品という良質な薬剤を安心して患者さんに服用していただくことです。

最近のことですが、有名な降圧剤のジェネリック(原料の原産国は中国)に発がん物質が含まれていたというニュースが小さく流れました。

ジェネリックを推進している厚労省としては「不都合な事実」です。

当院は出来るだけ先発品の薬剤を処方するようにしていますが、最近になって価格のみジェネリックなみで内容は先発品と全く同等(原材料、製造過程)という夢のような薬剤が出現しています。

 

 

5. 最後に•••

「医者は、自分が患者になって初めて患者さんの気持ちがわかるようになる」これは言い古された言葉ではありますが、自分で体験してみると実感することが出来ます。

実は最近、両眼の白内障の手術を経験しました。

この歳になって初めて患者体験をしたのです。

手術をしていただいた眼科医は,土曜日の午後も診察を行っていて当方の診療も休診しないまま行えました。

午後からの日帰り手術も有り難かったのですが、何よりも手術中の「今のところ順調に言っていますよ」の一言が嬉しかったのです。

スタッフの、きびきびした対応も勉強になりました。

 

「病気がちの医者は病人の気持ちを本当にわかってくれる」•••

今回の体験で少し良医に近づけたかも知れません。

 

        執筆  渡辺内科 院長 渡辺穎介  2018.7.20

                                                              2024.10.24  一部加筆