ぎっくり腰(筋・筋膜性腰痛症)

ぎっくり腰

https://medicalnote.jp/diseases/ぎっくり腰

ぎっくり腰とは、正式には「急性腰痛症」と呼ばれ、

(1)急激に発症する腰痛、

(2)動作による痛みの悪化、

(3)明らかな神経痛や麻痺などは合併しない、

(4)レントゲンやMRIでははっきりした異常所見がない、

(5)比較的短期間で治る

などを満たすものを言います。

 

ぎっくり腰の原因ははっきり特定されていません。

筋肉の捻挫のようなもの・炎症、関節(腰椎にも関節があります)の捻挫・炎症、線維輪(椎間板の外側)の亀裂その他原因となる可能性は多分にありえます。

 

ぎっくり腰とも呼ばれる急性腰痛症とは

https://medicalnote.jp/contents/180226-004-AX

痛は運動習慣がない方が起こしやすく、また比較的重症化しやすいことが知られています。

ぎっくり腰ではこれ以外にも、重い物を持ち上げるときの姿勢や生活習慣などが深く関係しています。

例えば、膝を曲げず立ったままの状態で重いものを持ち上げようとすると腰に必要以上の負荷がかかってしまい、ぎっくり腰を起こしやすくなります。

特に膝が悪い方は膝をかばって立ったまま動作することが多いため、ぎっくり腰を起こしやすいです。

また生活習慣では、運送業に従事している方など日常的に腰に負担をかけている方はリスクが高いとされています。

 

ぎっくり腰の詳しい原因は、実はよくわかっていないことも多いです。

一般的には椎間板、椎間関節、仙腸関節といった背骨や骨盤の一部に生じた炎症などの異常によるものと考えられています。

しかし、レントゲン写真やCT,MRIといった通常の検査方法では、その異常を捉えることはできません。

 

 

ぎっくり腰は中高年者が繰り返し発症しているイメージを持つ方が多いですが、これらの原因としては、椎間板の変性が考えられています。

加齢や長年の酷使などにより椎間板が変性すると、機械的な刺激によって椎間板が傷つき、ぎっくり腰を起こしている可能性があるとされています。

こうしたぎっくり腰は自然に治ることが多いため、それほど心配する必要はありません。しかし骨折がぎっくり腰の原因となっている場合、どうして骨折したのか調べるため、ステロイド使用歴やがん治療歴などを確認することがあります。