びまん性胃がん

スキルス胃がんとも呼ばれる珍しいタイプの胃がん。

胃の壁の中を染み渡るように広がっていく。

発見も治療も難しい。

他に治療が難しい胃がんとして未分化癌というものがあり、しばしばびまん性胃がんと混同される

・びまん性胃がんの一種「印環細胞がん」が形成される過程を患者由来のオルガノイドを用いることにより初めて明らかにした。

・胃がんの中でも特に悪性度の高いびまん性胃がんは、「印環細胞がん」と「低分化腺がん」という2種類のがん細胞で構成されている場合が多く、特定のがん細胞だけを狙い撃ちする標的治療が効かないがんとして恐れられてきた。

びまん性胃がんがなぜこのように異なる種類の細胞から形成されているのか、そのメカニズムは不明だった。

・研究チームはびまん性胃がん患者のがん細胞をオルガノイドと呼ばれる技術で培養し、低分化腺がんがこれまで別個のがんだと考えられていた印環細胞がんへと周囲の環境に応じて変化することを実証した。