コリン性じんましん
https://www.tokushima.med.or.jp/kenmin/doctorcolumn/hc/1640-2018-04-09-00-24-53
・一般にじんましんは皮膚が赤くふくれる膨疹ができて、かゆみを伴います。
コリン性じんましんは一つ一つが小さな膨疹で、かゆみ以外にチクチクした刺激や痛みが出ることが多いのが特徴です。
・その他の特徴として
① 汗をかくことが少ない冬の運動などで症状が悪化する例はあるものの、通常は夏の暑い時期に症状が悪化する
② じんましんと共に発汗を伴うことが多い
③ 運動や入浴、辛味の強い食物を食べた時、緊張して体温が上昇した時に出やすい
④ 10~20代に多い
―などがあります。
・コリン性じんましんの原因は明らかになっていません。
皮膚の中で漏れ出た汗がアセチルコリンを誘発し、皮膚の肥満細胞を刺激してヒスタミンが出ます。
これによって膨疹ができるのです。
コリン性じんましんに遺伝性はありません。
・コリン性じんましんの治療は抗ヒスタミン薬の内服が有効です。
コリン性じんましんは10~20代に多く、特に小児は数カ月~数年で自然に治ることが多いです。
・ところが、成人は飲んでも効かないことがあります。その時は薬の種類を変えたり、飲む量を増やしたりして調節します。
また塗り薬は一般的なじんましんと同様に効果はほとんどありません。
・じんましんが出ることにかなりのストレスを感じることが多いのも特徴です。
運動や入浴が怖くなることもあります。
それでも、特にのどが腫れたり血圧が下がったりしなければ、運動や入浴で積極的に汗をかいて慣れたほうがいい場合もあります。
コリン性じん麻疹(ドクター用)
https://www.kyorin-pharm.co.jp/prodinfo/useful/doctorsalon/upload_docs/150559-1-31.pdf
蕁麻疹の種類
https://www.dermatol.or.jp/qa/qa9/q11.htm
(「公益社団法人日本皮膚科学科」のサイト)
蕁麻疹診療ガイドライン 2018
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/urticaria_GL2018.pdf
(日本皮膚科学会のガイドラインです。ドクター用)