胆のうポリープ

胆のうポリープ

https://www.tando.gr.jp/qa/qa07/

・胆のうポリープは胆のう粘膜に発生した突起物(隆起性病変)であり、大部分は良性で癌化することはない。

 

・胆のうポリープの中で最も多いのがコレステロールポリープであり、約90%を占める。

 

・多くは数mmと小さく、10mm超えることは稀であり、多発しやすいという特徴がありる。

 

・コレステロールポリープは胆汁中のコレステロールが胆のう粘膜に付着したものが大半であり、近年の食生活の欧米化によって増えている。

その他、腺腫、過形成ポリープ、炎症性ポリープなどがある。

 

・コレステロールポリープは細い茎を有する桑の実状の隆起性病変という特徴的な形状をしている。

 

・大きさが10mm以上、茎がない、あるいは幅広い(広基性)、増大傾向を示す隆起性病変の場合には、胆のう癌である可能性を否定できないため、手術をう。

 

・胆のうポリープの約90%は良性のコレステロールポリープであり、ほとんど変化しないので治療を受ける必要はない。

典型的なコレステロールポリープと診断された場合には、年1回の腹部超音波検査による経過観察を行う。

 

・但し、

①大きさが10mm以上の胆のうポリープである、

②経過観察の検査でポリープが大きくなってきている、

③大きさに関わらずポリープの茎が幅広い(広基性ポリープ)

といった胆のう癌を疑う所見がある場合には、胆のう摘出術を行う。