・慢性偽性腸閉塞症は食道から大腸までの全消化管運動機能障害で、物理的な腸管の閉塞がないにもかかわらず腸閉塞様症状をきたす原因不明の難治性疾患。
□ 急性偽性腸閉塞症〔オジルビー症候群(Ogilvie syndrome)〕は,機械的閉塞を伴わな
い
にもかかわらず大腸が急速に拡張する疾患で,種々の全身疾患,特に術後に続発する。
□ 慢性偽性腸閉塞症(chronic
intestinal pseudo-obstruction:CIPO)は,器質的原因が
ないにもかかわらず主に小腸の慢性持続性の麻痺性イレウス症状をきたす疾患である。
□ 巨大結腸症(megacolon)は,機械的閉塞を伴わないにもかかわらず慢性的に大腸が拡
張し,排便障害や腹部膨満などをきたす疾患である。