大腸ポリープガイドQ&A
https://www.jsge.or.jp/guideline/disease/cp.html
・大腸ポリープはその構造(組織)により腫瘍性のポリープとそれ以外(非腫瘍性)のも
のに分けられ、専門的にはさらにこまかく分類される。
腫瘍性ポリープ 悪性腫瘍(がん)
良性腫瘍(腺腫)
非腫瘍性ポリープ 炎症性ポリープ
過形成性ポリープ
過誤腫性ポリープ
その他
・大腸がんは、正常な粘膜から腺腫(良性腫瘍)が生じ、それが悪性化してがんになる場合と、腺腫の状態を経ずに一気にがんになる場合とがある。
・大腸がんの患者さんのなかには、がんが発生しやすい家系の方がいる(遺伝性大腸がん)。
大腸にたくさんのポリープが発生する場合(家族性大腸腺腫症)と、ポリープの数は少ないが大腸がんが家族内に多く発生する場合(リンチ症候群)があるので、親子兄弟などの血縁関係者に大腸ポリープや大腸がんと診断された方がいる場合は、早めに検査を受けた方がよい。
・潜血検査により、進行がんの90%以上、早期がんの約50%、腺腫などのポリープの約30%を見つけることができ、その結果、大腸がんの死亡率を約60%、大腸がんになるリスクを46~80%下げることが報告されている。