目薬の正しい指し方
まずせっけんで手を洗い、まぶたを清潔なぬれタオルで拭いて、きれいにする。
滅菌されたぬれ綿が1回分ずつ入った、市販の拭き綿を使うのが理想的だ。
点眼瓶の先端が皮膚やまつ毛に付かないように注意して、1滴そっと点眼する。
た
くさん入れればより効果が出るわけではない。
薬液が目にとどまる量は限られ、余分な目薬はあふれ出て無駄になるためだ。
必ずしも黒目の真ん中に点眼する必要はない。
目のどこかに入れば、薬液はおのずと広がっていく。
怖くて目を閉じてしまう人は、下まぶたを引いて”あかんべい”をし、結膜に向けて点眼するとよい。
点眼後は目を閉じて点眼後はそっと目を閉じて、薬液が染み渡るのを待つ。
パチパチとまばたきするのは良くない。
目頭にある涙点という涙のはけ口から、薬液が鼻から喉へ流れてしまう。
点眼後に口の中が苦くなるのはそのためだ。
緑内障治療の点服薬だと、粘膜から吸収してぜんそく発作を起こしたり、心臓に作用
して脈拍数が落ちたりする場合もあるので注意が必要だ。
薬液が鼻に流れないように、点眼後は目頭をしばらく圧迫するとよい。
あふれ出た点眼薬が皮膚に付いたままになると、かゆくなったり、ただれたりするこ
とがある。
混濁液の場合は、まつ毛に付いた薬液が固まり、不潔な状態になる。
点眼液はぬれタオルでそっと拭き取るようにしよう。
プロスタグランジン系の緑内障治療薬は、長期間使うとまつ毛が伸びたり、皮膚に付
くと色素沈着を起こして目の周りが黒くなったりすることがある。
点眼後にしっかり顔を洗うか、入浴前に点眼するとよい。
保存法も点服薬によって異なる。
冷所保存は冷蔵庫で構わないが、冷凍庫には入れないようにしよう。
(秋葉原アイクリニック・赤星隆幸先生執筆の新聞記事を参考)
*ポイントは、点眼後に瞬きをしないこと。