パーキンソン病とは
https://medicalnote.jp/contents/150909-000013-EAWLZC
パーキンソン病の薬―抗パーキンソン病薬と日常生活
https://medicalnote.jp/contents/150909-000017-RYQWIL
名医に聞くパーキンソン病の最新治療
https://medicalnote.jp/contents/150909-000016-SCPQQG
パーキンソン病の検査と診断
https://medicalnote.jp/contents/150909-000015-ZKNXTW
パーキンソン病の症状
https://medicalnote.jp/contents/150909-000014-VYXQSW
パーキンソン病(指定難病6)
http://www.nanbyou.or.jp/entry/169
パーキンソン病治療ガイドライン2011
https://www.neurology-jp.org/guidelinem/parkinson.html
パーキンソン病では動作の開始が遅れ、運動自体がしづらくなり、動作が遅くなる。
そのため、発症早期には歩く速度が遅くなる、避けるなどの咄嗟の行動がしづらくなるなどの症状がみられる。
また、動作が小さくなりやすく、字を書く時には字が小さく、歩く時には小刻みな歩行となる。
その他にも動作の開始時や途中で停止してしまうすくみ現象や歩行や指タップなどの繰り返し動作において動作が加速してしまう加速現象がみられ、歩き出しや方向転換がしにくくなる、歩いている間に徐々に加速してしまい、止まることができなくなるなどの症状がみられる。
すくみ足
歩こうと思っても一歩目が踏み出せないすくみ足という症状がみられることがある。
また、方向転換をするなどやや複雑な動作がしにくくなり、動作に時間がかかるようになる。
小刻み歩行、すり足
歩幅(1歩で進む距離)や歩隔(進む方向と垂直方向の左右の足の間隔)が小さくなり、小刻みに歩いているように見える小刻み歩行がみられることがある。
また、歩く際に足も大きく上げることができず、すり足のような歩行となることも多いため、段差で躓きやすくなる。
前傾姿勢
歩行よりは姿勢としての特徴となるが、歩く際に腰や首が曲がって前傾姿勢となることが多く、前述の小刻み歩行と合わせて特徴的な歩き方になる。
圧迫骨折などの整形学的な病気でも腰が曲がることはありますが、パーキンソン病による前傾姿勢では腰痛などはなく、横になっている時は前傾姿勢が改善していることが多い。
突進歩行
症状が進行すると、歩行中に歩く速度が徐々に早くなり、止まることができなくなる突進歩行がみられることがある。
突進歩行が出現すると自分で止まることができず、何かにぶつかる、何かに捕まることでやっと止まることができるという状態となる。
パーキンソン病を発症すると歩行障害になる原因
ドパミン神経細胞は大脳基底核の神経回路に作用して必要な運動を適切なタイミングで引き起こすとともに、不必要な運動を抑制するのに役立っている。
パーキンソン病ではこのドパミン神経細胞が障害されることで、必要な運動を適切なタイミングで引き起こすことができなくなったり、不必要な運動が抑制されなくなったりすることで歩行障害などの運動症状が出現する。
また、歩きにくさから歩くことを控えることで下肢の筋力が低下するなど、二次的に歩行障害が悪化することもある。
必要な運動を適切なタイミングで行えない
必要な運動を適切なタイミングで行うことができないことが、すくみ足や小刻み歩行の要因となる。
また動作を止めるための動きも適切なタイミングで行えないことから、突進歩行などの症状もみられる。
また、歩行速度の低下や動作緩慢はパーキンソン病の初期症状の可能性がある。
不必要な運動を抑制できない
不必要な運動を抑えることができないため、筋肉が緊張しすぎて安静時に振戦がみられる要因となる。
パーキンソン病における首下がりや腰曲がりは、この筋緊張のバランスが崩れることが要因と考えており、歩行時に前傾姿勢となる要因となる。