(ドクター用)腎血管筋脂肪腫
https://medical.jiji.com/medical/013-0165-01
・腎血管筋脂肪腫は、腎実質腫瘍で一般に良性腫瘍で症状がなく、健康診断時の超音波(エコー)検査によって見つかることが大半を占める。
・腎に発生する血管、平滑筋、脂肪組織からなる、多くは良性の充実性腫瘍であり、腎腫瘍の約0.3%を占める。自覚症状は、腫瘍の大きさと関連することが多く、腹痛、血尿、腫瘤触知を認めることがある。
• 結節性硬化症に合併する場合と、そうでない散発例が存在する。腎血管筋脂肪腫(AML)でTSを伴うものは約20~30%とされている。
・病名が示すように血管壁を有する血管、平滑筋、脂肪から構成されている。
多くは単発で、片側性で右側に多くみられ、40~50歳で多く発見されている。
女性に多い。
・超音波では高エコーを示し、被膜はみられないのが特徴。
通常は脂肪成分が多く、腎(細胞)がんとの鑑別は容易。
超音波で診断がつきにくい脂肪成分の少ない腎血管筋脂肪腫もあり、その場合にはCT検査やMRI検査でも診断がつきにくいこともある。
・ときに腎細胞癌や脂肪肉腫など、その他の腎・後腹膜腫瘍との鑑別が必要な場合がある。
鑑別診断には腎細胞癌、脂肪肉腫、平滑筋腫、多発性嚢胞腎などがある。
・そのような腫瘍の場合には、時に診断を兼ね腎部分切除や摘出をおこない腫瘍の組織診断を行うこともあるが、頻度としては非常にまれ。
腫瘍が増大する速度は比較的緩徐であり、4、5年でも数ミリといった程度とされている。
しかし、腫瘍の大きさが4cm以上を超えるような症例では腫瘍出血の可能性が示唆されており、そのような場合には、腫瘍摘出あるいは腎臓に経動脈的にカテーテルを挿入して腫瘍の塞栓術をおこなうことが適切であるとされる。
・一般的には大きさが1cm未満では年1回の超音波検査で経過観察をおこなえばよい。
・結節性硬化症では腎血管筋脂肪腫が80%近くみられます。
(ドクター用)腎血管筋脂肪腫
https://www.urol.or.jp/lib/files/other/guideline/21_renal_angiomyolipoma_2016_2.pdf
(ドクター用)主な腎病変(腎AML)結節性硬化症.jp
http://www.afinitor.jp/tsc/particulars/particulars05.html
(ドクター用)腎血管筋脂肪腫
https://medical.jiji.com/medical/013-0165-01
・多くは単発で、片側性で右側に多くみられ、40~50歳で多く発見され、女性に多いとされている。
・超音波では高エコーを示し、被膜はみられないのが特徴。
通常は脂肪成分が多く、腎(細胞)がんとの鑑別は容易である。
・超音波で診断がつきにくい脂肪成分の少ない腎血管筋脂肪腫もあり、その場合にはCT(コンピュータ断層撮影)検査やMRI(磁気共鳴画像)検査でも診断がつきにくいこともある。
・腫瘍の大きさが4cm以上を超えるような症例では腫瘍出血の可能性が示唆されており、そのような場合には、腫瘍摘出あるいは腎臓に経動脈的にカテーテルを挿入して腫瘍の塞栓術をおこなう場合がある。
・一般的には大きさが1cm未満では年1回の超音波検査で経過観察をおこなえばよいとされている。