EPA製剤 エパデール、ロトリガ
EPAの効用
① 血中の成分をコントロールし、その流れをスムーズに保ってくれる
・EPAには、血液をサラサラにする効果がある
この働きは、EPAのもつ”血小板を固まりにくくする性質”が深く関わってくるもので、血液中に血栓という血の固まりが出来ることを防いでくれる。
・EPAは体内で作ることの出来ない成分なので、この成分を増やすためにはそれを多く含んだ食物などを通して、外側から摂取していく必要がある。
②血管を柔らかくして赤血球が全身に行き届く
・EPAにはもともと血液中の血小板が固まって血管内にこびりついてしまうのを防いだり、赤血球の膜を柔らかくして血液の循環を良くする働きがあるが、そのおかげで人間の全身の毛細血管まで酸素を豊富に含んだ血液が行き届くことになる。
③生理活性物質を抑制してアレルギー症状を緩和する
・体内で炎症が起き損傷を受けた部分をカバーしようと白血球が集まり、アレルギー活動が活性化した際に放出される物質をEPAが抑制してくれる。
④優れたがん予防効果がある
・がん発生因子のひとつには、アラキドン酸の合成が挙げられるが、リノール酸を摂りすぎるとアラキドン酸が過剰になり、正常な細胞をがん化させる物質を生み出してしまう。
EPAはアラキドン酸の働きを抑える働きと、増殖を抑える効果がある。
日頃からEPAを多く含む青魚を食べている人が欧米型のがんになりにくいのはそのためだ。
また転移性のがんは、血液やリンパ液によって転移していくが、EPAはがん細胞が血管に付着するのを抑える効果もある。
⑤抗炎症効果で、手術後の炎症を抑えたり運動後の痛みを緩和する
・激しい運動をした後には、血中に炎症物質が出現するが、EPAを定期的に摂取していることによって炎症物質の発生を抑えることが可能となる。
また、筋肉細胞へのダメージを少なくしてくれるので、痛みを緩和したり回復が早くなったりする。
・手術の際にメスを入れた部分などが炎症を起こすことがあるが、EPAを摂取していると炎症の発生を抑制できるので退院までの日数が短くなったり、人工呼吸器の装着期間を短くできたりする。
⑥セロトニンの働きを高め精神を安定させる
・継続して摂取することによって、セロトニンの働きや分泌量を高めていくことができ、結果として精神が安定してくる。
すでに鬱病と診断された人にEPAを処方すると症状に改善が見られた例もある。
特に、ストレスをためやすい性格の人は、予防の意味もこめて、定期的に青魚を食べたりサプリメントを飲んだりすることでEPAを摂取していると、神経が過敏な状態を落ち着かせることにより攻撃性や衝動性が抑えられ、精神が安定している状態を保つことがでる。
参考
中性脂肪値を下げるEPAとは?
http://www.neutral-fat-o-sageru.com/eicosapentaenoic-acid
ロトリガとエパデールの比較
http://yaplog.jp/hurst/archive/310