医療関係者が書いた記事やSNSから拾った記事など、ソースはさまざまです。
従って、申し訳ありませんが内容につきましては責任は負えません。
内容の真偽については、医師が書いた記事かどうかも含め、各自の判断に委ねさせていただきます。
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* * *
2025.1.22
「炭水化物」と「糖質」の違い
https://medicaldoc.jp/m/nutrients/nu011/
炭水化物はたんぱく質・脂質と並ぶ三大栄養素のひとつ。
炭素と水素の化合物で、人間が消化・吸収できる糖質と、消化できない食物繊維の総称になる。
炭水化物の分類は以下のとおり。
単糖類(ぶどう糖・果糖・ガラクトースなど)
二糖類(ショ糖・乳糖・麦芽糖など)
少糖類(オリゴ糖)
多糖類(でんぷん・デキストリンなど)
糖アルコール(キシリトール・ソルビトール)
その他(アスパルテーム・アセスルファムK・ステビアなど)
食物繊維(セルロース・ヘミセルロース・ペクチンなど)
体内で消化された炭水化物はブドウ糖に変化し、脳や神経系の活動を支える役割を担う。健康的な暮らしや、仕事・勉強に集中するなど充実した日々を送るためのエネルギー源として必要不可欠な栄養素。
糖質は炭水化物の分類の1つ。
食物繊維以外の6つの糖質があるが、単糖類と二糖類の2つは糖類として分類されている。糖質が不足するとエネルギーが足りず、疲労感や集中力の乱れが発生する。
ブドウ糖の供給不足は、脳や神経系の働きを鈍らせてしまい意識障害につながる場合もある。
一方、糖質の過剰摂取による肥満や生活習慣病のリスクが危惧されている。
炭水化物は糖質と呼ばれることもあるが、炭水化物は炭素と水素の化合物で糖質と食物繊維を含んだものの総称。
明確には、消化・吸収できるエネルギー源を糖質(易消化性炭水化物)、消化できないエネルギー源を食物繊維(難消化性炭水化物)として分類している。
そのため、糖質は食物繊維を含まないエネルギー源のみを指す。
(つまり、炭水化物には食物繊維が含まれている)
2025.1.13
定期接種開始「帯状疱疹ワクチン」に期待される一部「認知症」への予防効果
https://www.fsight.jp/articles/-/51142
来年度から高齢者などを対象に定期接種が始まる帯状疱疹ワクチンは、認知症や脳卒中、心筋梗塞など慢性炎症が発症に関与する病気についても予防効果があるかもしれない。
・厚生労働省は、来年度から、65歳になった高齢者などを対象に帯状疱疹ワクチンの定期接種を始めると発表した。現在は、50歳以上や、がん患者などハイリスクの人を対象に接種が行われているが、任意接種のため、約8000円~4万4000円の自己負担が必要となる。この負担が軽減される。
・帯状疱疹ワクチンは、帯状疱疹自体を予防するだけでなく、認知症など様々な疾患を予防する可能性が指摘されている。
・帯状疱疹の初発症状は知覚神経の走行に一致した違和感。数日間続いた後に赤色の丘疹、紅斑、さらに水疱が出現する。痒みや軽い痛みを伴うことが多い。帯状疱疹は、身体の左右どちらか一方の神経に沿って発疹を生じる。
・時に顔面に生じ、角膜炎・結膜炎や難聴、顔面神経麻痺を引き起こす。
水痘ウイルスは成人に慢性感染しており、宿主の免疫を逃れるメカニズムが存在する。メルクは力価を強めることで、この問題を克復しようとした。
・英グラクソ・スミスクライン社(GSK)のシングリックスは2017年10月に米国で承認された。その効果は劇的だった。50歳以上の成人1万6160人が参加した臨床試験で、帯状疱疹の発症頻度を97%も低下させた。ワクチンの効果が期待しにくい高齢者にも有効だった。70歳以上の高齢者に限定して解析しても、90%もリスクを減らしていた。
・2018年1月には米疾病管理センター(CDC)は免疫が正常な50歳以上、シングリックスへの2回接種を推奨した。
・免疫を活性化させるアジュバンドが含まれたシングリックスは、いわば無理矢理強い炎症を引き起こさせる。このため、接種部の腫れや疼痛は強いが、重大な副作用は少なかった。GSKが実施した市販後調査では約320万回の接種で入院を要するような重篤な有害事象は10万回あたり4件だけだった。このような研究を受けて、シングリックスの使用は急増した。発売からわずか5カ月で、米国での帯状疱疹ワクチン市場の90%以上のシェアを確保し、発売初年度の売上は10億ドルを超えた。
・我が国では、シングリックスは2018年に50歳以上の成人を対象として承認された。その後、2023年には18歳以上の免疫力が低下した成人に対して適応が拡大された。
・帯状疱疹ワクチンの接種数が増えるにつれて、様々なことがわかってきた。その一つが、冒頭にご紹介した認知症の予防だ。既に幾つかの研究結果が発表されている。
・昨年7月に英オックスフォード大学のチームが英『ネイチャー・メディスン』誌に発表した研究では、20万人強のデータに基づく解析において、2017年から使用されるようになったシングリックス接種者は、ゾスタバックス接種者に比べて、認知症の発症率が17%低かったという。
・英国でも同様の研究結果が報告されている。ウェールズで帯状疱疹ワクチンの接種が始まった時、対象となったのは1933年9月2日以降に生まれた人だった。米スタンフォード大学を中心とした国際共同研究チームが、この前後に生まれた約30万人の7年間の認知症発症率を調べたところ、ゾスタバックス非接種群と比べ、ゾスタバックス接種群で19.9%発症が減っていたという。この国際共同研究チームの論文は、世界の医学界に衝撃を与えた。翌6月、英『ネイチャー』誌は、「帯状疱疹ワクチンは認知症のリスクを減らすか。大規模研究が、その関連を示唆している」というニュース記事を掲載した。
・なぜ、帯状疱疹ワクチンが、認知症の発症を抑制するのだろうか。その正確な機序はわかっていない。ただ、認知症の発症には脳内での慢性炎症が関わっているようだ。水痘ウイルスは神経節に潜伏感染し、免疫が低下した際に再活性化する。この過程で炎症性サイトカインの放出が増加し、脳内の慢性的な神経炎症を引き起こす。このような炎症がアルツハイマー病をはじめとした認知症を引き起こすのかもしれない。
・最近の研究は、水痘ウイルスと単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)が一緒に神経細胞に感染することが重要な要因となり得ることを示唆している。ヘルペスウイルス1型が潜伏感染している培養神経細胞に水痘ウイルスを感染させると、ヘルペスウイルス1型が活性化され、アルツハイマー病に特徴的なアミロイドβ(Aβ)やリン酸化タウの蓄積を引き起こした。一方、ヘルペスウイルス1型が感染していない培養神経細胞は、水痘ウイルスを感染させても、このような変化は確認されなかったという。
・脳卒中や心筋梗塞も、慢性炎症が発症に関与することが医学的なコンセンサスとなっている。帯状疱疹ワクチンによって、その発症が予防できるかもしれない。この点についても、研究結果が出始めている。
・ゾスタバックスを接種した米国の成人2万7093人と、背景をマッチさせた、その5倍の非接種成人を比較したレトロスペクティブ(後ろ向き)な解析では、5年間の観察期間での心筋梗塞と脳卒中の発生率は、それぞれ29%、27%減少していた。
・医学研究の進歩により、様々な病気の発症メカニズムが解明された。帯状疱疹ワクチンに関連して注目されているのは、慢性感染による炎症の持続、典型的には、ピロリ菌感染による胃がんや、ヒトパピローマウイルス(HPV)による子宮頸がんだ。このような病気は、抗生剤による除菌やワクチン投与により、発症を予防できる。そうであれば、認知症の一部も、帯状疱疹ワクチンにより感染を抑制することで、発症を予防できるかもしれない。
2025.1.11
『普通の風邪』4月から新型コロナ・インフルエンザと同じ5類に移行
https://news.yahoo.co.jp/articles/1a1dd692fb1a4c92f6a9108f747f5e30aac3a0b3
・「急性呼吸器感染症(Acute Respiratory Infection:ARI)」、いわゆる「普通の風邪」が今年4月から、インフルエンザや新型コロナと同じ5類に移行する。
・普通の風邪も詳しく調査することになり、インフルエンザなどと同様に医療機関での患者数の集計などが必要となる。
・定点サーベイランス、つまり、患者数の集計などを行うことで、
(1)流行の動向を把握する。そして、
(2)仮に未知の呼吸器感染症、
たとえば新型コロナのようなウイルスが発生し流行し始めた場合に迅速に探知できるようにするという、ねらいがあります。
・アメリカ、フランス、ドイツなどでは、すでに普通の風邪の把握も行われていて、日本ではまだ行われていなかった
・医療費は変わらない
就業制限や登校制限の対象にはならない
風邪が新型コロナと同じ5類感染症に
https://www.heart-p.jp/blog/class5_cold/
5類 代表的な感染症
季節性インフルエンザ、梅毒、新型コロナウィルス感染症、手足口病、マイコプラズマ肺炎、急性呼吸器感染症(2025年4月~)
分類の考え方
感染症発生動向調査を行い、その結果から必要な情報を国民や医療関係者に公開し、その発生や感染を防止する
2025.1.8
ヒトメタニューモウイルス→「みんな一度はかかってる」
https://news.yahoo.co.jp/articles/e4b97524c2db5969747ee740c30d40506ba5d3cc
・ヒトメタニューモウイルス (human metapneumovirus: hMPV) は、20年以上前に見つかっているウイルスで、実際はもっと昔から世界中に広がっている。
・一般的には「風邪を起こすウイルスの一つ」として私達はとらえている。日本でも毎年のように流行がおこっている。時々比較的大きな流行が起こることあるが、決して新しく出てきたウイルスではない。
・一番近いウイルスは「RSウイルス」。小児や高齢者が感染すると重症化することがあるが、年長児より大きい子供や大人であればかかっても「ごく軽い風邪程度」という病気。ヒトメタニューモウイルスはRSウイルスと同じようなウイルス。
・症状のほとんどは普通の風邪症状で、せきや鼻水や熱など。ごくありふれた病気で決して珍しいものではない。
・RSウイルスは2歳未満でかかることが多いが、ヒトメタニューモウイルスは大体小学校に入るまでに、ほとんどの子どもは一度は感染する。
・ただ一度感染すれば2度と掛からないという病気ではないので、繰り返し何度もかかる。2回目3回目となっていくにつれて、だんだん軽くなって来るし、症状がほとんど出ないこともある。ただし、小さな子供やお年寄り、元々肺に病気を持っている人などの場合、重い病気を起こすことがあるので注意が必要。
・いま北京当たりで流行しているとの報告がある。これが新型コロナのようにパンデミックを起こすかも―という心配はいまのところ全くないと思われる。北京の状況も、小さな子供たちを中心に流行していて、大人の感染はほとんどない。
・新型コロナでも、さらにさかのぼって、2009年の新型インフルエンザでも、新しいウイルスで誰も免疫を持っていなかったから、子供からお年寄りまでみんなが感染した。そういうものがパンデミックを起こす。
・今回のヒトメタニューモウイルスがもし何か大きな変異を起こしているということであれば、大人もみんなかかっていると思われる。流行しているとは言っても小さな子供達が中心なので、よくあるヒトメタニューモウイルスが、この数年の中では大きな流行になったなということが取り上げられている、ということだと思われる。
・新型コロナウイルスの時の様に、「中国から何か流行ったぞ」、「パンデミック起こすかもしれない、春節で中国人が日本に来るけど大丈夫なのか?」ということを心配する理由は現時点では全くない。
・元々日本にもあるウイルスなので、新たにやってきたからと言って、それが大きな影響を及ぼすということは考えにくい。
・感染予防対策はインフルエンザも、新型コロナも、RSウイルスも、ヒトメタニューモウイルスも同じ。基本は「三密」を避ける。これが、ほとんどすべての呼吸器感染症を防ぐ基本だ。神経質になる必要はないが、小さな子どもや持病を持っている人、かかると重症化する恐れのある人たちに関しては、感染対策の基本を守って欲しい。
(長崎大学 森内 浩幸 小児科教授)
2025.1.9
「心筋梗塞」が少ない「日本人」
https://gendai.media/articles/-/144235
・日本人が動脈硬化を起こしにくい原因の一つと考えられてきたのが、善玉HDLが多いこと。日本人と米国白人の血中脂質の濃度を比較した2008年の論文によると、悪玉LDLと中性脂肪の数値はほとんど同じだったが、米国白人の善玉LDL値は日本人より10%低くなっていた。
・善玉LDLは、あまったコレステロールだけでなく、酸化LDLも引き抜いて肝臓に運んでくれる。この他に、悪玉LDLを酸化されにくくする作用や、血管の内側の細胞を守る作用も報告されており、日本でも海外でも、心筋梗塞に関しては、悪玉LDLが多いことより善玉LDLが少ないことのほうが問題と考えられている。
・日本でも食の欧米化が進んでいることから、これからは日本人も善玉HLDLが減って動脈硬化になり、心臓病が増えるのではないかと予想する専門家もいした。ところが、最近になって驚くようなことがわかった。厚労省の「国民健康・栄養調査」によると、食の欧米化にもかかわらず、日本人のHDLは減っていない。
2025.1.8
WHO「ヒトメタニューモウイルス感染症」中国で感染増も想定内
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250108/k10014687411000.html
・WHO=世界保健機関は7日、北半球での呼吸器系の感染症の流行に関する報告を公表し、熱やせきなどの症状が出る「ヒトメタニューモウイルス感染症」について中国で感染が増えていることが確認された一方、感染者の規模はこの時期に想定される範囲内だと明らかにした。
・「ヒトメタニューモウイルス感染症」は、熱やせきなどの症状が出る感染症の1つで、高齢者や乳幼児などが感染し発症すると重症化するおそれもある。
・去年の終わりごろから中国で拡大していると地元メディアが伝えているほか、インドやインドネシアでも感染が確認されている。
・WHOは「中国の発表データでは、ここ数週間の間に急性の呼吸器感染症が増加し、特に北部でヒトメタニューモウイルスなどの感染者数が増えている」と指摘した。
・WHOは「ヒトメタニューモウイルス」が新しいウイルスではないことや、かぜに似た症状を引き起こすものの、致死率は低いことなどを説明していて、過度な不安を引き起こすのを避けるねらいもあるとみられる。
◯ ヒトメタニューモウイルスについて
・せきや発熱、鼻水などかぜのような症状を引き起こすウイルスで、日本国内でも1年を通じて患者が報告されている。
・ほとんどの場合、症状は軽く、安静にしていれば1週間ほどで回復するが、幼い子どもや高齢者などが感染するとまれに重症化して肺炎や気管支炎になることがある。
・このウイルスは感染した人との接触や飛まつで広がるため、感染を防ぐには手洗いやアルコールによる消毒、マスクの着用など一般的な対策が有効だという。
(コメント;飛沫感染といってもウイルスのため、マスク着用の効果も限定的です)
・感染症法では国への報告の対象とはなっておらず、国内の感染者数は詳しくわかっていないが、国立感染症研究所によると、集団感染が起きた場合に各地域の保健所が行った調査などで毎年、数百人前後の患者が報告されている。
(コメント;この数字から見ると結構少ないことになります)
・いわゆる「かぜ」を引き起こすウイルスの1つで、国内でもありふれたものでほとんどの人は10歳ごろまでに感染すると考えられている。今後、中国から旅行で来る人が増えれば、国内でも感染が広がる可能性はあるが、軽症ですむ人が多いはずなので過度に心配する必要はない。外出したあと手洗いをしたり、人混みでマスクを着用したりといった基本的な対策が必要となる。
(コメント;まずは人混みを避けることが肝要です)
2024.12.20
長引く咳やたん…「肺NTM症」かも?
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1631198?display=1
・主な感染経路は、浴室のシャワーヘッドや台所の流し。ぬめりに生息する菌を吸い込むことで、感染する可能性がある。
・「非結核性抗酸菌」=NTMという菌に感染することで発症する「肺NTM症」。長引く咳や血痰、体重が減るなど、その症状は結核に似ている。
・患者数は最新の調査で人口10万人あたり19.2人と推定。2007年の調査から約3.4倍に上る。
・お風呂場とか水道、土壌などに常在する菌。7割程度がやせ型中高年女性。
・1か月以上の長引く咳などの症状が特徴の「肺NTM症」。
・感染の原因となる菌は、水回りなど身近なところに潜んでいる。
・日本国内での報告はほとんどが浴室での感染と言われていて、シャワーヘッドとかあるいは給湯口のぬめりの中に膜をつくって定着してしまう特徴があるので、お風呂の環境が(菌が)定着しやすい状態だと考えられている。
・お風呂では、追い炊きを避けることや、浴槽・給湯口を掃除してしっかりとぬめりを取る。シャワーヘッドは週に1~2回程度、スポンジやブラシなどで掃除をすると良い。
・家庭菜園やガーデニングでは、マスクを着用することで、菌を吸い込むリスクを減らすことができる。
・庭などの土壌では、家庭菜園やガーデニングなどで、砂ぼこりなどを吸い込むことで感染するリスクがある。
2024.12.14
新型コロナ全国定点3.07 変異株XECの検出割合
https://news.yahoo.co.jp/articles/40b3a2537cb582f98fc1a82c8045b8313ffbd9bd
・2024年冬季の患者発生数の推移、過去の流行の経過等をみていると、今後、患者発生数は、2024年12月~来年の2月に流行期を迎えると予測される。
・新たな変異株であるXECが流行の主流株となる場合は、ある程度規模の大きな流行となる可能性が高い。
・感染すると2~7日の潜伏期間のあと、咽頭痛、鼻汁・鼻閉、咳といった上気道症状に加え、倦怠感・発熱・筋肉痛・頭痛といった全身症状が生じることが多く、その症状はインフルエンザとよく似ている。
・オミクロン株が主流となった現在は、嗅覚・味覚障害の症状は減少している。
・症の場合は1週間以内に症状が軽快することが多い一方、発症から3か月を経過した時点で何らかの症状が2か月以上持続し、他の疾患による症状として説明がつかない場合には、罹患後症状(後遺症)の可能性を考える必要がある。
・国立感染症研究所感染症疫学センターが発表した第46週(11/11-17)のゲノム解析データによると、検出されたウイルスはKP.3系統が57.1%。変異株XECの割合は、42.9%となっており、変異株の割合が増加している。
2024.12.16
帯状疱疹ワクチン、2025年度から定期接種へ 高齢者対象 国が調整
https://mainichi.jp/articles/20241206/k00/00m/100/222000c
ウイルスがもとで発疹や痛みが生じる帯状疱疹のワクチンについて、厚生労働省は来年4月から高齢者を対象に、定期接種化する最終調整に入った。
65歳以降、5歳刻みで接種を受けられるようにする。
接種費用の一部を公費負担とし、自己負担の軽減を図る。
帯状疱疹ワクチンはこれまで、全額自己負担となる任意接種扱い。
決められた回数の接種を受けると、4万~1万円ほどかかる。
独自に助成をする自治体が増えているが、地域格差が指摘されていた。
厚労省は、高齢者が対象のインフルエンザや新型コロナのワクチンなどと同じ、予防接種法に基づく定期接種のうちB類と呼ばれる区分に位置づける方針。
帯状疱疹は、水ぼうそうにかかった後、体の中に潜伏を続けるウイルスが原因となる。
加齢や疲労などによる免疫力の低下で発症する。発症する人の割合は、50代から高くなり、70代でピークになる。
コメント;
愛知県内でも名古屋市を始め、自治体によっては助成(一部公費負担)がされています。
今回の定期接種化は、地域格差を解消するための措置ということのようです。
2024.12.5
いま、日本で「深刻な薬不足」が起こり始めているわけ
https://allabout.co.jp/gm/gc/506623/
医薬の先進国であるはずの日本で、どうしてこのような「薬不足」が起きているのか。また、この状況を改善するには、どうすればいいのか。
いま起きている薬不足の要因はいろいろあルが、根本をたどると「ジェネリック医薬品を普及させる」という国の施策に行きつく。
日本における医薬品の単価(たとえば錠剤であれば一錠あたりの値段)は、一般に「薬価」と言われ、国が公的に定めている。国は医療費削減をさらに進めるために、定期的に薬価を見直しており、実質的にほとんどの薬がどんどん薬価を引き下げられる状態が続いている。発売当初はそこそこ利益を上げていた薬でも、価格の引き下げによって赤字を生み出す事態となれば、やはり同じように製造販売を中止せざるを得なくなる。
たくさんの製薬メーカーが出している同じ薬の製品でも、その原末(有効成分である薬の本体)は、同じ化学薬品会社によって製造されていることが少なくない。
同じ化学薬品会社が作った薬の原末を、複数のジェネリック製造メーカーが仕入れ、それぞれの製品に加工して売り出しているのだ。
このような流れの中で、大元となる化学薬品会社に問題が起こったり、経営状態が悪化して、薬の原末の製造をやめてしまえば、その薬を有効成分とするジェネリック製品すべてが作れなくなってしまう。
事態はさらに深刻だ。
このような多くのことが起こり、現在の深刻な薬不足が起きているのです。
その大元をたどると、「ジェネリック優遇」「薬価引き下げ」という施策によってもたらされた、悪循環の一つにも見える。医療費の削減は必要なことだが、医薬品業界を苦しめるほどの無理な圧力は問題だ。
2024.12.1
トラブル相次ぐ『マイナ保険証』もう1つの大きな問題は「管理の難しさ」
https://news.yahoo.co.jp/articles/2b4ff41c05ebdc6eb89e5b00d49aa5499fd16a10
【解説】マイナ保険証 具体的にどうすればいいの?
https://news.yahoo.co.jp/articles/b85ce2a37cf576273888cc590bfc7d2b09704095
2024.11.30
ノロウイルス感染症と胃腸炎の違い
https://medicaldoc.jp/m/qa-m/qa1004/
金大病院で全国初投与 認知症新薬「ドナネマブ」
https://news.goo.ne.jp/article/hokkoku/region/hokkoku-20241130000700.html
金大病院で全国初投与 認知症新薬「ドナネマブ」
・金大附属病院は29日、米製薬大手イーライリリーが開発したアルツハイマー型認知症新薬「ドナネマブ(商品名ケサンラ)」を使った治療を開始した。病院によると、全国初の投与で、この日は軽度認知障害(MCI)と診断された石川県内の70代女性が治療を受けた。
これまで治療が難しいと思われた人にも選択肢が広がる。
・20日から保険適用となったドナネマブは、アルツハイマー病の原因とされるタンパク質「アミロイドベータ」を取り除き、病気の進行を緩やかにする。アルツハイマー病によるMCIや軽度の認知症患者が投与の対象となる。
・ドナネマブを投与できる医療機関は、常勤の専門医が複数いることやMRIなど投与の際に適切な検査が可能なことなど国の定めた条件がある。
・昨年実用化された「レカネマブ」は2週間に1回の点滴が必要なのに対し、ドナネマブの投与間隔は4週間ごと。
・それぞれの薬で副反応や効果が異なる。アミロイドベータ以外の原因物質にも効く薬の開発が期待される。
・原因物質を除去して症状の進行を抑える薬として、今回「レカネマブ」に続き「ドナネマブ」の保険適用が決まった。
2024.11.28
コロナ新しい変異株「XEC株」
http://osler.blog21.fc2.com/blog-entry-390.html
2024.11.27
「インフルエンザは何日休む?」
https://medicaldoc.jp/m/qa-m/qa1002/
・インフルエンザの発症日は、咳や発熱などの症状が始まった日が0日。学校や幼稚園の出席停止日数は発症日から数えるため、症状が始まった日をスタートとして計算する。
・通常のインフルエンザの潜伏期間は1~5日程度。潜伏期間後は、発熱や倦怠感、頭痛や関節痛などの症状が出現する。一般的な風邪と同様に、咳・鼻水・喉の痛みといった症状もあるが、全身に症状が出やすいことが特徴。また、新型インフルエンザは、型によって潜伏期間が異なる可能性がある。症状や重症度も種類によって差異があるため、通常のインフルエンザと同じとは限らないことを理解しておこう。
コメント;当然、体力、安静度や抗インフルエンザ薬を含めた薬剤投与の有無などにより個人差があります。
・インフルエンザは具体的に感染力がなくなる期間が定められていない。しかし、発症後3~7日はウイルスを排出していると考えられている。そのため、発症した次の日に熱が下がったからといって、外出することは避けた方がよい。可能であれば、7日間は自宅療養すると、感染リスクが低下する。
コメント;もちろん、家族への感染は、逆に増えます。よくあるのは、家族が一緒に寝ている間に感染が拡がるケースです。(寝に帰るだけのような)お父さんからインフルエンザをうつされたり、お父さんがうつったりするのはよくあることです。忘年会シーズンは特に危険です。
・インフルエンザは飛沫感染と接触感染が主な感染経路。ウイルスを手から手に移しただけでは感染しないが、ウイルスが付着した手で顔まわり(目や口)の粘膜に触れると感染してしまう。
・インフルエンザを発症した日から5日が経過し、かつ解熱後2日を経過するまでは出席停止とされている。そのため、最低でも5日間は休まなければなない。しかし、解熱後も咳や鼻水などの症状がひどい場合や出席しても問題ないか判断が難しい場合もある。また、インフルエンザは解熱後も3~7日間はウイルスを排出する。そのため、出席する際はマスクを着用し、周りにうつさないように対策することも重要だ。
コメント;社会人の場合は、職場復帰については学生のような厳しい制限がないのが一般的です。
・インフルエンザにおける解熱の状態は、1日を通して(24時間)発熱が一度もなかった場合(解熱の定義)。そのため、午前中は熱があったが午後から平熱に戻ったという場合は発熱日に該当する。また、発熱の基準値は感染症法により定められている。
37.0~37.9度:微熱 37.5度以上:発熱 38.0度以上:高熱
上記の基準から、1日を通して37.5度未満であれば解熱した状態となる。しかし、解熱と判断する体温は医師や患者さんの平熱によっても異なる。平熱が低い患者さんであれば、37.5度の体温でも負担が大きいことになる。
・インフルエンザによる出席停止の義務は、学校保健安全法により定められている。学校保健安全法は児童および職員の健康管理・安全環境の確保が主な目的の法律。インフルエンザの出席停止日数も、学校保健安全法により定められています。そのため、インフルエンザを発症した場合は、自宅でしっかりと療養する必要がある。
・まとめ
インフルエンザは通常1~5日間を潜伏期間とし、発症後3~7日間はウイルスを排出していると考えられている。3日程度で症状が落ち着いても、可能であれば外出は控えると周りへの感染リスクを軽減できる。
学校への出席停止は、学校保健安全法によって定められているしかし、保護者の出勤停止については、法律上の規定は設けられていない。
・家族や自身がインフルエンザを発症した場合の対応は、受診した医療機関で確認しよう。また、発症を予防するために、こまめな手洗いやうがい、アルコール消毒を徹底することが大切だ。
2024.11.18
心臓発作を起こした後は非常に眠たくなる
https://gigazine.net/news/20241118-heart-attack-deep-sleep/
・週末に長く寝ると心臓病のリスクが最大20%低下するとの研究結果や、就寝時刻によって心血管疾患の発症率に大きな差が生じるなどの研究結果がこれまでに公表されている。
しかし、逆に心臓の健康が睡眠にどのような影響を及ぼすのかについてはこれまであまり研究されていなかった。
・米国の研究者らは、マウスに心臓発作を起こさせて脳波を測定し、心血管疾患が体にどのような影響をもたらすのかを調査した。実験の結果、心臓発作が引き起こされたマウスは、心臓発作を起こしていないマウスに比べ、体を治す力のある深い眠りの段階「徐波睡眠」に多くの時間を費やしていることが判明した。
・さらに詳しく調べたところ、心臓発作を起こしたマウスの体内では「単球」と呼ばれる免疫細胞が脳内にあふれ出ていることが確認された。また、単球は腫瘍壊死因子(TNF)と呼ばれるタンパク質を大量に生産し、炎症を抑えようとしていたことも判明。このTNFには、睡眠を促進する作用がある。
・単球が睡眠に関係しているかどうかを確認するため、研究者らがマウスの脳に単球が蓄積しないようにしたところ、こうしたマウスは心臓発作を起こしても徐波睡眠が増加しなかった。このことから、研究者らは「TNFが睡眠を誘発するメッセンジャーとしての役割を果たす」と結論づけた。
・心臓発作を起こしたマウスの徐波睡眠を繰り返し妨害した結果、これらのマウスは脳と心臓の両方で炎症が起こり、心臓発作後に邪魔されずに眠れたマウスよりも予後がずっと悪いことがわかった。
・マウスを使った実験の後、研究者らは急性冠症候群を経験した人を調査した。その結果、急性冠症候群を発症した数週間後に睡眠不足を訴えた人は、その後2年間に心臓発作やその他の重篤な心血管系疾患を発症するリスクが、睡眠が良好な人に比べて高かったことが判明した。
・これらの結果から、研究者らは「心臓発作後に十分な睡眠と休息をとることは、長期的な心臓の治癒にとって重要である」と指摘。心臓発作を起こした患者を診た臨床医は、患者に対して質の良い睡眠がいかに重要かを伝える必要があると結論付けた。
2024.11.14
子育て世帯で大流行のマイコプラズマ肺炎
https://president.jp/articles/-/88098?page=1
8年ぶりの流行で全国で患者が急増しているマイコプラズマ肺炎。患者数が過去最多を更新中。
マイコプラズマは細菌でサイズは半分か4分の1ほどと非常に小さく、ちょうど細菌とウイルスの中間ぐらい。
小さいので、飛沫感染だけでなく、ウイルスのようにエアロゾル化し、空気感染に近いうつり方もする。
潜伏期間が2~3週間と長い。(インフルエンザは1~3日間ほど、新型コロナの潜伏期間は3~5日)
かかった人がもう治ったかな?と思っていると、次の人が感染していて発症する。
そのため、「家庭内感染を避ける」ことが難しくなる。
いったん細菌が家庭に入ると、低い感染率で約30%として、3人家族で1人感染、5人家族で2人感染。高い感染率で80%の場合、3人家族はほぼ全員感染、5人家族で4人感染すると見られている。
これはそれぞれの免疫量や健康状態によって変わってくるが、感染力はかなり強い。
高齢者は比較的発症にしにくいと考えられている。
つまり、マイコプラズマは子どもから40~50歳ぐらいまでの人に多い感染症で、まさに子育て世代を直撃していることになる。
2024.11.13
「ロキソニンで膀胱炎は治るのか」
https://news.livedoor.com/article/detail/27548898/
ロキソニンは、あくまで膀胱炎のときに起きる排尿痛の症状を和らげるだけで、根本治療にはならない。
膀胱炎かな? と思ったらタイミングをみて、医療機関を受診したほうがよい。
そして、排尿痛が辛いからといってむやみにロキソニンを飲むことは危険だ。
表面的に状態は良くなったように見えるかもしれないが、水面下で病気は進行し、気づいたときには時すでに遅かったという事態にもなりかねない。
2024.11.8
神経障害性疼痛
https://www.nichibenren.or.jp/activity/improvement/shokai/qa_b.html
神経障害性疼痛(Neuropathic pain)とは、1994年に国際疼痛学会で「神経系の損傷や機能不全が原因となって生じる痛み」と定義されたが、2008年に「体性感覚伝導路の損傷や病変によって直接引き起こされる痛み」と再定義された。
つまり、中枢神経または末梢神経において痛みを伝える神経の損傷や機能障害に起因する疼痛疾患だ。
原因は糖尿病による末梢神経障害や帯状疱疹後神経痛、外傷、脊髄損傷、腫瘍による神経の圧迫などが挙げられる。
疼痛の性状は多様であり、焼けるような痛み(灼熱痛)や刺すような痛み(刺痛)、しびれなどの異常感覚、痛覚過敏などが認められる。
また持続的で耐えがたい痛みを伴うことも特徴となる。
痛みの強さの評価は視覚的アナログスケール(visual analog scale :VAS)などの評価スケールを用いて行う。
診断は患者さんの症状や病歴を基に、神経学的所見、画像診断、電気生理学的検査などを行いフローチャート式の診断アルゴリズムに則って行われる。
治療は患者さん個々の症状に応じた薬物療法や非薬物療法(理学療法・作業療法、認知行動療法)、侵襲的治療法(神経ブロック、神経の圧迫を解除する外科的治療、脊髄刺激療法)など多面的なアプローチが行われる。
2024.11.6
「肺がんの進行速度」はどれくらい?
https://medicaldoc.jp/m/major-diseases/cancer/ca627/
2024.11.5
冠攣縮性狭心症
https://medicaldoc.jp/cyclopedia/disease/d_heart/di0603/
・冠攣縮性狭心症は冠動脈の攣縮(れんしゅく)による疾患。冠動脈の比較的太い部分が攣縮という一時的な痙攣により収縮することで胸が苦しくなる。微小血管狭心症は冠動脈末梢の細い部分の拡張不全や攣縮により虚血症状が出現する疾患だ。
・冠動脈の攣縮の原因として、血管の内皮機能異常(内皮細胞からの一酸化窒素の産生低下)が考えられている。
・胸痛発作の多くは夜間や明け方、安静時に出現する。
労作性狭心症と比較すると痛みが持続する時間が長いことが多く、その持続時間は数分から15分程度。
・発作時に行う薬物治療と発作の予防のための薬物治療がある。
発作時の治療として代表的なものは硝酸薬。
ニトログリセリンや硝酸イソソルビドなどの硝酸薬を使う。
発作の予防にはカルシウム拮抗薬が第一選択薬として知られている。
カルシウム拮抗薬は冠動脈の攣縮を抑える作用がある。
カルシウム拮抗薬に抵抗性の冠攣縮性狭心症に併用が検討される薬剤として、ニコランジルがあります。
難治性の冠攣縮性狭心症に対してファスジル(Rhoキナーゼ阻害薬)の冠動脈内投与などの治療を行うこともある。
冠攣縮性狭心症の危険因子は動脈硬化性の疾患とほぼ同様と考えられている。
高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙、過剰飲酒、肥満などが代表的な危険因子となる。
その中でも喫煙は冠攣縮性狭心症の危険因子として突出しており、禁煙は生活習慣の管理の中で特に重要だ。
過剰飲酒により発作が誘発されることも冠攣縮性狭心症の特徴であり、節酒が重要だ。
特に飲酒後に顔が赤くなりやすいタイプの人(2型アルデヒド脱水素酵素の働きが弱い人)は冠攣縮性狭心症になりやすいと言われており、注意を要します。
冠攣縮性狭心症の発作は飲酒中よりも飲酒後数時間経ってから起きることが多いと言われている。
飲酒によりマグネシウムの尿への排泄が増えた結果、組織のマグネシウム欠乏が起こることが機序の一つとして考えられている。
2024.11.4
「大腸がん」のリスクとなるポリープ・腫瘍の見つけ方
https://medicaldoc.jp/m/column-m/202410p3692/
マイコプラズマ肺炎が猛威 感染者、4週連続で過去最多更新
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024110300220&g=soc
1999年に現在の集計方法になって以来、1週間に報告された患者数は1医療機関当たり4週連続で過去最多となり、初めて2人を超えた。
(コメント;患者の約80%を14歳以下が占めるということです。個人的な経験ですが、抗原検査や抗体検査の結果は、小児例では陽性率が高いのですが、成人では陰性の場合が多い印象です)
2024.11.3
便秘症の診断基準
ガイドラインの定義
①排便の4分の1超の頻度で、強くいきむ必要がある。
②排便の4分の1超の頻度で、兎糞状便または硬便(BSFSでタイプ1か2)である。
③排便の4分の1超の頻度で,残便感を感じる。
④排便の4分の1超の頻度で、直腸肛門の閉塞感や排便困難感がある。
⑤排便の4分の1超の頻度で、用手的な排便介助が必要である(摘便・会陰部圧迫など)。
⑥自発的な排便回数が、週に3回未満である。
このうち2つを満たすと便秘と診断。
BSFSはブリストル糞便形状スケールの略で、1-7のうち数字が小さいほど硬い。
2024.11.1
痛風の発症、炎症の起きやすさも関係 世界262万人の遺伝子を解析
・世界の約262万人の遺伝子を解析した結果、痛風の起こりやすさと関連する遺伝子の領域が、377カ所あることを国際的な研究チームが特定した。
・痛風は高尿酸血症と炎症反応の2段階で起こるが、今回2段階目に関連する遺伝子領域も見つかったことは興味深い。痛風は、ゲノムの個人差に応じた検診や予防、治療ができる可能性が高いと期待されている。
2024.10.31
60代はインフルエンザに注意が必要!今日からできる予防法3選
https://sutekinaanohito.jp/column/6181/
・風邪との違いは、高熱が出やすいことと、全身症状が多くみられること。ただし、シニア世代の場合は発熱があまりみられない場合もある。
・合併症で多くみられるのが肺炎や脳症、さらに、インフルエンザをきっかけとして循環器疾患など慢性基礎疾患での死因も増えるといわれている。
・インフルエンザでの入院事例で最も多いのが60歳以上。「インフルエンザ死者の9割は65歳以上」という衝撃的なデータもあり、60代にとってインフルエンザは非常に怖い病気といえる。
・そもそも60代以上は基礎疾患を持っている方が多く、また、免疫力も成人に比べ弱く、健康な成人では発症から1週間程度で症状は軽減されるが、症状が長引き、さらには合併症を引き起こすケースも多い。
・インフルエンザ対策3選(詳細は本文参照)
① 免疫力を高める生活をする
② こまめな手洗いやマスク、換気などを行う
③ インフルエンザワクチンで重症化を防ぐ
2024.10.30
腎機能の回復を目指す4つの体操|体の巡りをアップして腎臓の負担を軽減
https://kaigo-postseven.com/?p=172105
2024.7.12
日本のクスリ、実はほぼ「中国製」だった…! 患者が知らない「ヤバすぎる実態」
https://gendai.media/articles/-/133265
2024.6.18
治る病気が治せない!? “長期化する薬不足”なぜ起きた
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4916/
2024.6.13
新型コロナ 弱毒化したか?
http://osler.blog21.fc2.com/blog-entry-366.html
ALS患者半数以上で進行抑制 iPS使い発見の白血病薬
http://osler.blog21.fc2.com/blog-entry-367.html
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2024.6.12
アルツハイマー病の新しい治療薬 ドナネマブ
https://ewsnoopynaika.blogspot.com/2024/06/blog-post_5.html
2024.6.6
パーキンソン病の原因物質、脳内の可視化に成功 治療法開発に期待http://ewsnoopy.blogspot.com/2024/06/qst-pet-petpet-2024.html
超過死亡は現在は増加見られず
https://x.com/MNHR_Labo/status/1667306174612656128
今年3月~5月という、 「ちょうど超過死亡が落ち込んでいる時期(ワクチンも打たれていない時期)」 を選んでのNHKのニュース。
「シェーグレン症候群」を発症すると現れる症状・発症しやすい人の特徴はご存知ですか?
https://medicaldoc.jp/m/qa-m/qa0473/
2024.5.16
血圧は放置厳禁!やや高めでもCVDは2倍
https://medical-tribune.co.jp/news/2024/0416562354/
(要ログイン)
横浜市立大学公衆衛生学准教授の桑原恵介氏らは、就労世代8万例超を対象に、最新の血圧区分を用いて分類した血圧と心血管疾患(CVD)との関連を検討。やや高めとされる正常高値血圧でもCVDの発症リスクが約2倍になること、CVD発症への影響は正常高値血圧~軽度高血圧で大きいことが明らかになった。
(職域多施設研究J-ECOHスタディのデータを使用)
コメント;
「血圧は高くてもよい」といったベストセラー本を書いている著者(一応ドクター。ただし循環器科を含めた内科は専門外)の反論(できれば学会で)を聞きたいものです。
コーヒー1日2杯以上で高血圧心血管疾患(CVD)死2倍
https://medical-tribune.co.jp/news/2023/0104548681/index.html?_login=1#_login
(要ログイン)
・コーヒー摂取は一般集団において高血圧の発症および死亡リスクを低下させるが、高血圧患者においては血圧を短期間上昇させる。一方、緑茶の摂取は高血圧前症およびステージ1の高血圧患者の血圧を低下させ、CVD患者および一般集団の全死亡およびCVD死リスクを低下させる。
・1日1杯ではCVD死リスク上昇せず。
・1日にコーヒーを2杯以上摂取する群は血圧にかかわらず、若年、現喫煙者、現飲酒者が多く、野菜の摂取量が少なく、総コレステロール値が高く、SBPが低かった。
・カフェインを含有するコーヒーにはポリフェノールの1種であるクロロゲン酸やその他のフェノール化合物が含まれており、糖尿病女性のコレステロール値を低下、血管内皮機能を改善、炎症を軽減させる。
・コーヒー常飲者は、カフェインによるCVDへの悪影響を低減させる可能性があるカフェイン耐性を形成する。一般集団では、カフェインによる一過性の血圧上昇はその他の化合物やカフェイン耐性により相殺される。しかし、高血圧患者はカフェインの効果に対する感受性が強いため、重度の高血圧患者ではカフェインの悪影響が保護作用を上回り死亡リスクを上昇させると考えられる。
・一方、緑茶の有益な効果は、緑茶に最も多く含まれるポリフェノールの(-)-エピガロカテキンガラートによるものと考えられる。(-)-エピガロカテキンガラートは高血圧モデルラットの血圧を低下させ、血管内皮機能を改善させることが示唆されている。
・(-)-エピガロカテキンガラートは酸化ストレスを低下させ、炎症を低減させ、血清脂質プロファイルを改善させる。緑茶もコーヒーもカフェインを含有しているにもかかわらず、コーヒー摂取のみが重度高血圧患者の死亡リスク上昇に関連していた理由の一部が、これらの緑茶カテキンの有益な効果により説明できる。
コメント;
国内で、緑茶の愛好家が減少しているのが心配です。「コーヒーの種類を問わずCVDリスクが低下」という論文もあり、結論が錯綜しています。いずれにしろ「(たった2杯ではありますが)過ぎたるは及ばざるが如し」「血圧が高い人はコーヒーの飲みすぎに注意」ということでしょうか。
擦れ違い後5秒以内が「エアロゾル」ピーク―新型コロナなど
https://medical-tribune.co.jp/kenko100/articles/240510562725/
(要ログイン)
人と擦れ違う際、感染者の口から出るウイルスにさらされるリスク(暴露リスク)を検討したところ、空気中に浮遊している粒子「エアロゾル」の数は、擦れ違った後5秒以内にピークになることが分かった。換気の有無にかかわらず、エアロゾル数は全ての速度で通過後5秒以内にピークに達し、その後急速に減少した。感染リスクを低下させるには、息を止める、1メートル以上の距離を取る、風上に移動するなどの対策を行うことが効果的だ、という。
2024.5.13
「大腸がん」を発症すると体のどこに「痛み」を感じるの?
https://medicaldoc.jp/m/major-diseases/cancer/ca381/
・大腸がんは2019年の統計では、部位別のがんの罹患数が男女別ではそれぞれ2位だが、男女を合わせると1位となる罹患率の高いがん。
・大腸がんに特徴的な痛みの部位や典型的な症状と言えるものは少なく、他の疾患に由来するものの可能性もある。お腹の痛みだけでは確定診断はできない。
・痛みは持続痛ではなく、痛い時と治まる時が繰り返される波のある腹痛が特徴。
・部位としては、お腹の左右片側の痛み、みぞおち・下腹部の痛み、肛門部痛など。
ワイン党が悲嘆! 最新研究が打ち砕いた「赤ワインは体にいい」という都市伝説
https://www.smartnews.com/sp/4678137178952305007?placement=article-preview
コメント;
今まで循環器の講演会で、ワインの効用について散々聞いてきただけに、真偽のほどは如何なもんだろうか。今後の議論や追試研究が待たれるところ。
2024.4.12
劇症型溶血性レンサ球菌感染症 “感染者の約3割が48時間以内に死亡”
・感染源・・・水虫や足裏のひび割れ、靴ズレ、そして粘膜など。予防策としては、足を清潔に保つこと。足は手ほど頻繁に洗わないことが多く、小さな傷だと見逃しがちとなる。水虫や傷口を常に確認し、適切に治療することが大事。
2023.12.3
肺がんの進行速度(転移の有無別)はどのくらいでしょうか?
https://ubie.app/byoki_qa/clinical-questions/x972zg-cq9
2021.4.11
政府が使用促進を強めるジェネリック薬 トラブル続出の負の側面も
https://www.news-postseven.com/archives/20210411_1650920.html?DETAIL
・医療費削減の観点から、これまでジェネリック薬の使用は国をあげて推進されてきた。しかし厚生労働省が掲げてきた使用割合を8割とする目標もほぼ達成したいま、信頼が揺らぎ始めている。
・2020年12月、70代と80代の男女が相次いで亡くなった。死の背景にあったのは病院から処方された「薬」。ジェネリック医薬品製造メーカーの「小林化工」が製剤した爪水虫の治療薬に、睡眠導入剤の成分が混入していたという前代未聞の事件だった。
・日医工は、出荷時の試験で「不適合」となった、破棄すべき錠剤を砕いて再び加工し直したりすることで、適合品として出荷していた。
・成分が同一であっても、添加物の内容や製造工程などが異なれば効き方にも影響が出てくる。
・季節性のアレルギー薬の有効成分である「フェキソフェナジン」や痛み止めの「ロキソプロフェン」などは、患者さんから先発薬とジェネリック薬で効き方が違うという声があがることが多い。
・胃薬の「ランソプラゾール」は、逆流性食道炎や胃潰瘍の治療でよく用いられるが、成分が非常に分解されやすい性質を持っている。そのためランソプラゾール配合の先発品「タケプロン」を開発した武田薬品は、分解を防ぐ技術を独自に開発している。つまり、たとえ成分が同じでも、独自の安定化剤の違いによって効き方にも違いが出ることがありうるのだ。
・医師によっては『この薬は絶対にジェネリックに変えてはいけない』と指定する場合すら存在する。
・ジェネリック薬が作られる海外の工場は劣悪な環境のケースもある。実際、アメリカでは中国で製造したジェネリック薬の降圧剤から発がん性物質が検出されたり、インド製の高脂血症治療用のジェネリック薬にガラス片が混入する事故が報告されたりとトラブルは後を絶たない。
・日本のジェネリック薬も原料の4割は中国とインドに頼っている。たとえ薬の安全性の国際基準であるGMP(適正製造規範)を守っていたとしても、実際に工場を視察してみたらハエがたかっていたという報道もあった。ジェネリック薬製造メーカーの中には規模が小さく人手が少ない会社もあるため、国内外すべての工場に監査の人員が派遣できているかは疑問が残る。
・外国で主薬原料を作り日本に安価で輸入したものを製品化する場合、主薬の品質保証がなされていないことがある。2013年には韓国の原薬メーカーである『SSファーマ』がGMP(薬の安全性の国際基準)を満たしていないとして、製造を委託していた国内ジェネリック薬メーカー11社が製造中止に追い込まれた事例もある。
・先発薬と違い、ジェネリック薬は1つの薬を複数のメーカーが作っているため何種類もあり、それぞれ少しずつ効き目が異なる。
・先発品メーカーが作るジェネリック薬である「AG(オーソライズド・ジェネリック)」は先発品とほぼ同等と考えられる。
・調剤薬局がジェネリック薬製造メーカーの関連会社にあたるケースがある。たとえば、日本ジェネリック株式会社の関連会社である「日本調剤」は、ジェネリック医薬品の使用率が国内の平均を大きく上回っている。
・「医療機関で提供される治療や薬は無条件に信頼できる」という、思考停止は禁物だ。製薬会社も利益を出すための“資本主義の理論で動いている”。食品の添加物や原産地をチェックするような気持ちで、どの薬をなんのためにのむのか、そして本当に必要なのかを考えることが、自分の身を守り健康を保つ一番の方法となる。