骨粗しょう症とは、骨の量が減って骨の組織の細かい構造が変化し、もろくなって骨折しやすくなる病気です。
その骨折で多いのは、ころんだときにおきる大腿骨の頚部(つけ根)の骨折です。
また、
ころんで尻もちをついたときには腰椎の圧迫骨折、手をついたときには手首の骨折もおこしやすいといえます。
なかでも一番問題なのは、大腿骨の頚部骨折です。
日本における大腿骨の頚部骨折の患者さんの数は、高齢化社会とともに年々増えていま
す。
特に65歳を過ぎた頃から多くなり、また、女性に多いのが特徴だといえます。
大腿骨頚部骨折をおこすと、寝たきりになりやすいという問題があります。
寝たきりの原因としては、1位が脳血管障害で約70%を占めますが、2位が大腿骨頚部骨折で約20%となっています。