この薬剤は、使用頻度が低いため院外処方となります。
この薬の作用と効果について
非ポリマー無機陽イオン交換化合物であり、消化管内のカリウムイオンと本剤の水素イオンおよびナトリウムイオンを交換し、カリウムイオンを体外に排泄させることにより、血清カリウム値を低下させます。
服用方法
通常、成人は開始用量として1回2包(主成分として10g)を水で懸濁して1日3回、2日間服用します。
なお、血清カリウム値や体の状態に応じて、最長3日間まで服用することがあります。
以後は、1回1包(5g)を水で懸濁して1日1回服用します。
血清カリウム値や体の状態に応じて適宜増減されますが、最高用量は1日1回3包(15g)です。
分包内のすべての薬を容器に空け、約45mlの水に懸濁し、服用してください。この薬は溶けないため、十分に懸濁し、沈殿する前に服用してください。
沈殿した場合は、再度懸濁して服用してください。
服用後に容器に薬が残っていないことを確認してください。
薬が残っている場合は、水を追加して再度懸濁し、すべて服用してください。
(メーカーのサイトです。どちらかというとドクター向けです)
<参考> 高K血症の治療薬
カリメート:
ポリスチレンスルホン酸CaのCaイオンと腸管内のKイオンが交換され、腸管内のKが対外へ除去される。
ケイキサレート:
ポリスチレンスルホン酸NaのNaイオンと腸管内のKイオンが交換され、腸管内のKが対外へ除去される。
ロケルマ:
微細孔構造を有する非ポリマーの無機結晶であり、Kイオンを選択的に補足して水素イオン及びNaイオンと交換して、Kを糞中に排泄される。
インスリン+ブドウ糖:
GI療法であり、血中のKを下げる治療法。
インスリンが血中のブドウ糖を細胞内に取り込む際に、血中のKも細胞内に取り込むことを利用した治療方法で、低血糖を防ぐためブドウ糖の補充が必要となる。