検尿(尿所見)

尿検査結果の読み方早分かり

 

http://www.eiken.co.jp/rinsyo/nyou/kekka.htm

(以下の項目につき、表にして分かりやすく解説しています)

尿ウロビリノーゲン

尿潜血反応

尿ビリルビン検査

尿ケトン体検査

尿糖検査

尿蛋白(たんぱく)検査

尿 pH検査

亜硝酸塩検査

尿比重検査

 

尿白血球検査

 

 

 

https://www.okayama-u.ac.jp/user/kensa/kensa/nvirus/haien.htm 

 

◯ 臨床的意義

肺炎球菌は、莢膜を有するグラム陽性双球菌で、肺炎に代表される呼吸器疾患などの起因菌となる菌である。

肺炎は、その起因菌から細菌性肺炎と非定型肺炎に分けられるが、両者の治療は異なるため起因菌の検出は、臨床上重要である。

本検査は、尿中に排出された肺炎球菌の莢膜抗原を特異的に認識するポリクローナル抗体を用いたイムノクロマト法で検出する検査であり、迅速かつ非侵襲的な検査であるため、喀痰採取が困難な患者においても可能である。

 

◯ 結果の解釈における注意点

・抗菌薬の投与がなされている患者であっても、尿中の肺炎球菌の莢膜抗原は、影響を受けにくいとされており検査は可能である。

・尿中に排出されるのは、通常症状出現後3日目以降であり、発症直後の検体では、検出できない恐れがある。

・炎症症状が改善しても2ヶ月以上にわたって排出されることもあるため、治療の効果判定には用いることはできない。

・年齢2~60ヶ月の乳幼児において、肺炎球菌は鼻咽頭に常在している場合があるが、そのような症例については、偽陽性を呈することがある。

・Streptococcus mitisと肺炎球菌は、共通抗原が存在するため、偽陽性を示すことがあるが、S.mitisは心内膜炎の起因菌であり、肺炎患者から検出される可能性は低いものと考えられる。