2017.1.20
<食事とコレステロール ①>
コレステロールは体内で合成できる脂質で、食事で摂取するコレステロールの影響は少ないということが分かってきた。
摂取目標量を決める科学的根拠が少ないため、最新版の「食事摂取基準」では、コレステロールの目標量がなくなった。
<食事とコレステロール ②>
食事でとったコレステロールのうち吸収されるのは、体内でつくられるコレステロールの3分の1~7分の1程度にすぎない。
<食事とコレステロール ③>
「食事摂取基準」からコレステロールの摂取目標量がなくなったのは、健康な人においては、食事中のコレステロールの摂取量と血中コレステロール値の相関を示す、十分な科学的根拠がないことが分かった
<食事とコレステロール ④>
コレステロールは食事でとる量が少なければ体内で多く合成され、食事でとる量が多ければ、少なく合成される。
常に一定量が保たれるようになっているため、食事からの影響は少ない
<食事とコレステロール ⑤>
卵は血液中のコレステロール値に影響しないという報告もある。
これは、卵黄に含まれるレシチンに、LDL(悪玉)コレステロールを減らして、HDL(善玉)コレステロールを増やす働きがあり、余分なコレステロールが血管に沈着するのを防ぐためと考えられているからだ。
<食事とコレステロール ⑥>
●食事がコレステロール値に与える影響は少ない
●とはいえ、高コレステロール食品のとり過ぎには注意したほうがいい(特に、高コレステロール血症の人や親が高コレステロール血症の人)
●卵は適量摂取を心がける