自経例
40代の男性が右前胸部の胸痛と呼吸困難(労作と仰臥位にて悪化)で来院。
SpO2 90%と低下、直ちに胸部レントゲン写真を撮り右肺の自然気胸と診断し、病院へ紹介した。
高度気胸(胸部レントゲン検査で気胸を起こしており、肺の虚脱が著しい)であり、呼気時のレントゲン写真では心臓が左側に偏位している。
緊張性気胸とした対処すべき症例である。
左は吸気時、右が呼気時。
写真では分かりにくいが右の肺は完全にパンクしており肺の陰影はごくわずかしか見えない。
左肺(向かって右側)には肺血管の陰影がみえるためやや白っぽく写っているが右肺は空気だけのため真っ黒に写っている。
呼気時(右の写真)には肺が左方に偏位しており緊張性気胸が疑われる。
緊急処置の必要な状態である。