切り札とされる抗菌薬カルバペネムを分解する「メタロβラクタマーゼ」という酵素を作る能力を持つ菌のこと。現在国内で使える抗菌薬のほとんど全てが効かない。
緑膿菌など多様な菌がMBL産生菌になりうる。
肺炎桿菌など腸内細菌がMBL産生菌に変わると、病原性がより強いため死亡率が跳ね上がる。
新型多剤耐性菌「CRE」と総称され、世界中で警戒されている。
<参考>
メタロβ-ラクタマーゼ(MBL)産生菌
https://www2.huhp.hokudai.ac.jp/~ict-w/kansen/6.06_metaro.pdf
カルバペネム系抗菌薬の解説
https://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/drugdic/article/556e7e5c83815011bdcf82fc.html
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商品名
・オラペネム
カルバペネム系抗菌薬の中では希少な内服薬の製剤
主に小児の肺炎、中耳炎、副鼻腔炎などに使用される
・メロペン
副作用に関して(従来のカルバペネム系抗菌薬に比べて)
痙攣・意識障害などをおこす中枢神経系への影響は少ないとされる
腎障害をおこす腎毒性が軽減されている
・フィニバックス
緑膿菌(呼吸器感染症や尿路感染症などの原因となる菌)に対しても高い抗菌作用が期待できる
副作用に関して(従来のカルバペネム系抗菌薬に比べて)痙攣・意識障害などをおこす中枢神経系への影響は少ないとされる
腎障害をおこす腎毒性が軽減されている