骨粗鬆症は、骨密度の低下と骨質の劣化により骨強度が低下する疾患です。
骨粗鬆症の薬物治療においては、骨密度の変化がわずかでも骨折防止効果が確認されることや、同じ骨密度でも骨折しやすい骨と骨折しにくい骨があることが知られており、骨密度だけで骨強度を説明できないことがあります。
骨強度のもう一つの構成要因として「骨質」という概念があります。
骨質は、骨の素材としての質である材質特性と、その素材を基に作り上げられた構造特性(微細構造)により規定されます。
骨粗鬆症において「骨質」に関連するすべての要因は、骨密度とともに骨強度に影響を及ぼし、骨折危険因子となりうることが示されています。
<関連サイト>
骨代謝マーカー
http://d.hatena.ne.jp/osler/20160908/1473314953
「いつのまにか骨折」
http://www.itamiru.jp/itsunomanika/
骨粗しょう症による「いつのまにか骨折」は背骨がスカスカになり脆くなることが原因で気づかないうちに起こります。
「いつのまにか骨折」はそのままにしておくと、次の骨折へと連鎖する可能性もあります。
場合によっては「寝たきり」になることもあり、早期の発見・治療がとても大切です。