深部静脈血栓症
https://medicalnote.jp/diseases/深部静脈血栓症
深部静脈血栓症を発症する状況
長距離移動(長時間の飛行機搭乗、長距離バス移動など)
パソコンを使用したデスクワーク
病院でのベッド状安静
骨折でのギブス固定
脳梗塞で足の麻痺などの長時間動かないこと
悪性腫瘍の治療中
妊娠期間中
先天的に血液が固まりやすい病気
悪性腫瘍
など
静脈血栓塞栓症(急性肺血栓塞栓症、深部静脈血栓症)
http://www.ncvc.go.jp/hospital/section/cvm/pulmonary/tr02.html
急性肺血栓塞栓症は、重症例では死亡することもある循環器救急疾患です。
基本的な抗凝固療法に加えて、必要に応じて血栓溶解療法、カテーテル的肺動脈血栓破砕療法、外科的肺動脈血栓摘除術、下大静脈内フィルター留置術をおこなう。
肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断,治療,予防に関するガイドライン(2017年改訂版)」
http://att.ebm-library.jp/conferences/2018/jcs/jcs1801.html
・Dダイマー値が正常であれば急性PTEは否定される。
<当院での経験>
40代の女性が初診で来院。
右足の踵(かかと)が痛いということで近くの整形外科を受診。
診断は右足底筋膜炎。
最近になって動悸・息切れがあるという。
両下肢、特に右足のむくみがあるということで静脈瘤があったため、むくみはそのためかも知れないと説明。
一般検査とともに、深部静脈血栓症の否定のためにDダイマー検査も追加。
翌朝、ごく強度の貧血とDダイマーの上昇が検査結果として検査センターからFAXされて来た。
早速自宅に電話し再来院していただいた。
前日よりも右足の痛みが強くなり満足に歩けないこともあり、深部静脈血栓症と重度貧血として病院に紹介。
同日病院より早速返事がFAXで送られてきた。
「肺血栓塞栓症」「右下肢深部静脈血栓症(DVT)」「子宮筋腫、過多月経、子宮腺筋症」の診断。
造影CTで確定診断が行われ、重度の貧血に対しては輸血、DVTに対しては抗凝固療法が導入された。
(病診連携がスムーズに出来たおかげで救命出来た印象深い症例であった)