布団かベッドか? 血圧との関係

和式布団からの起き上がりはベッドの場合に比べて、血圧の変動が大きい

ベッドからの起き上がり時で約1割、和式布団からの場合では約2割に血圧の上昇が見られた、というデータがある。

注目すべきことは、本人にその自覚がなくても足元がふらついたり、布団からの起き上がり時にみられることである。

ベッドの場合には一度、マットレスの縁で端座位の姿勢を保持することによって、上体を起こす際の静脈還流量減少が和式布団の場合に比べて少なく、同時に足腰への負担も軽減されること等から、布団からの起き上がりよりも身体にかかる負担が少なくてすむと考えられる。

一方、和式布団での仰臥位から立位への姿勢変換時には、今回の研究結果からもわかるように血圧の変動がベッドに比べて大きい為、めまいやふらつきによる転倒の予防に十分配慮して立ち上がる必要がある。