キャッスルマン病
http://www.eonet.ne.jp/~castleman/castlemand.html
・非常に稀なリンパ増殖性疾患
・身体の一部のリンパ節が腫脹する限局型と、全身のリンパ節が腫脹して発熱や肝脾腫を伴
う多発型がある。
・腫大したリンパ節からインターロイキン(IL-6)というサイトカインが過剰に生成され、
それらが健常な血球と結び付き、異常な免疫血球に変化。
・日本では1500人程度しか患者が報告されておらず、はっきりとした原因は現在特定され
ていない。また、症状が様々で個人差も大きいため、正確な診断や治療に至らず、診断ま
でに数年を要するケースも目立つ。
キャッスルマン病(Castleman disease;CD)
https://chugai-pharm.jp/hc/ss/pr/pct/prhm/listpopup/01/02/1405236162257/index.html
・急性期蛋白(CRPフィブリノーゲンなど)の増加、低アルブミン血症、貧血、血小板増多
症、高ガンマグロブリン血症等の慢性炎症にともなう異常に加えて、さまざまな自己抗体
の出現を認める
・CDは特異的な臨床所見や病理所見に乏しい疾患であるので、臨床症状、検査所見、そし
てリンパ節・その他の臓器/組織の病理所見を総合的に評価し、他の疾患を除外したうえで
診断することが必要である。リンパ腫との鑑別には免疫染色や免疫グロブリン重鎖遺伝
子、T細胞受容体遺伝子の再構成によるclonalityの確認が有用である。
・急性の経過を取ることはまれであるが、緩徐にしかし着実に進行する。そして、腎臓や肺
の障害が主な予後規定因子となる。また、血清アミロイドAの長期にわたる産生亢進によ
り、腎臓や消化管などAAアミロイドーシスをきたすこともある。