◎ 専門は循環器内科(心臓病、不整脈、高血圧症、脂質異常症など)ですが、開業30年に及ぶ臨床経験を生かして糖尿病や脳血管障害や消化器疾患などの内科疾患一般と、小児科などの標榜診療科目すべてを診療しています。
(専門性を生かしながらのかかりつけ医)
◎ 高度な検査や医療を必要とする症例においては、適切な医療機関や専門医にタイミングよ
く紹介するように心がけています。 (病診連携のフル活用)
◎ また、原則的に日曜日を含む毎日の診療を心がけています。
(シームレスな診療)
ただし
・連休に日曜が含まれる場合は日曜診療(午前8時30分〜午前10時30分)は休診
・臨時休診の場合はHPに記載
◎ 水・土の午後1時30分~3時30分に予約診療を行っており、ゆっくりお話しを伺うこ
とが出来ます。 (通常診療と予約診療のハイブリッド)
◎ 患者様第一を考えて院内処方を行っています。
(利便性と窓口負担の軽減の追求)
◎ 品質と経済性が両立するオーソライズドジェネリックの採用
(合理性の追求)
メールによる質問を受け付けています。
診察中に十分質問出来なかった方や当院に未受診の方も、お答え出来る範囲内で返信します。
患者は病んでいる だから助けてほしい
患者は何も知らない だから教えてほしい
患者は落ち込んでいる だから力になってほしい
(「言いたくても言えなかったひとこと」ライフ企画より)
忘れないで下さい
あなたにとっては何十人の患者の中の一人でも
患者にとってはたった一人のあなたであることを
(「言いたくても言えなかったひとこと」ライフ企画より)
院内処方によるメリット
・調剤薬局等への手数料等がないため、自己負担金額が少ない
・薬局に行く手間や時間が節約でき、会計が一度で良い
・希望により、薬の変更追加、日数の調節が窓口で簡単にできる
・診療の内容をすぐ確認できるため、より的確に服薬について説明できる
令和6年10月1日より、「院外処方による調剤薬局利用」では、先発品処方がある場合には自己負担分が加算されます。
結果として、院内調剤と比べて「院外処方による調剤薬局利用」は、さらに自己負担の差が出ることになります。
オーソライズド・ジェネリック(AG)を新たに採用しました。
窓口負担が一番高くなるのが、先発品(薬剤)を院外調剤で処方する場合。
一番安いのは院内調剤でジェネリックを処方することです。
当院では、院内調剤による利便性と、先発品を処方することによる良質な内科治療(良質な薬剤提供が内科医の生命線です)を心がけて来ました。
ところが最近になってオーソライズド・ジェネリック(AG)という先発品と全く同じ内容の薬剤がジェネリックと同じ価格で提供できるようになりました。
いわば夢のような話です。
品質と価格の両面から患者さんに満足していただける薬剤が登場したのです。
今後、院内調剤による利便性と経済性を実感していただけるものと確信しております。
バス通りから1本入った住宅街にある「渡辺内科」。「親切で見立てのいい良医でありたい」と話す渡辺穎介院長は、患者とのコミュニケーションを何よりも大事にする。内科一般に限定せず、さまざまな診療領域の知識を身につけ、診察に生かすのも、すべては患者に適した診断、治療を行うため。また、さまざまな病気や医療に関する資料を集めるのも、病気に対する理解を深め、納得して診察を受けてほしいからだという。医療の話だけだなく、豊富な知識とあふれるユーモアに興味が尽きないインタビューとなった。
(取材日2018年7月17日)
内科だけでなく、さまざまな診療領域の知識を駆使
―いま開業までの経緯などをお聞かせください。
名古屋大学在局時代を含め、15年間の勤務医を経て開業し、およそ30年がたちました。医師になってからはちょうど45年です。父が愛知の隣県で開業医をしていたこともあり、医師を志したのはごく自然な流れでした。高校進学のため、名古屋で下宿生活を送った後、横浜市立大学医学部に進学。卒業後に名古屋に戻り、医者の世界に足を踏み入れることになりました。長男でしたので「後を継がなくては」という思いもありましたが、父の後押しもあってこちらの地に開業を決めました。地下鉄東山線藤が丘駅から徒歩10分、東名高速道路名古屋インターも近く、とてもアクセスのいいところです。いろいろな思いはあったと思うのですが、何も言わずにこの地で開業することを認めてくれた両親には感謝しております。
―どのような患者が来院がされますか?
開業当初は小児科と間違われるほど、お子さんの来院が多かったんです。当時の経験が、今も小児の診察に役立っています。最近は高齢の方が多くなりました。来院される患者さんは虚血性心疾患、高血圧、脂質異常症、糖尿病や高尿酸血症などの生活習慣病が主体ですが、実にさまざまな病気の方が来院され、毎日の診療が臨床経験という宝物となっています。当院は「渡辺内科」という名前ではありますが、小児科をはじめ、ファミリークリニックとして多くの診療科目に注力しています。私としても、できる限り多くの診療領域に一定の知識を持って患者さんと接するように心がけています。患者さんの病気は1つとは限りませんし、内科を受診されても内科の疾患とは限らないと考えているからです。
―先生のご専門は循環器だと伺いました 。
専門である循環器内科については、今でも勉強を欠かしませんし、当然重きを置いています。ですが、お話ししたように病気は1つとは限りません。また最初に診断された病気だけでなく、別の病気が隠れている患者さんもいます。それをいかに早く見つけ、迅速に対応できるかどうかが大切なのです。開業医で対応が難しいようであれば、もちろん速やかに専門の医療機関に紹介しています。当院では、新聞や雑誌の切り抜きなどをまとめたものがファイリングしてあり、患者さんに助言するときにお渡しすることもあります。「先生の専門は何ですか?」と聞かれることもあるくらいです。他の医療機関を紹介する場合でも、病院名だけではなく、どの先生にかかるといいかまで具体的にアドバイスすることが多いですね。
働き盛り世代に配慮し、日曜診療と院内処方も行う
―日曜日にも診療されています。また、週に2回は予約診療の時間も設けていますね。
少子高齢化に伴い、在宅医療が普及してきました。その一方、働き盛りの世代が医療難民化しているという現実があることに気づいたのです。日々忙しく仕事をしている人は、平日に休むことは難しく、医療機関から足が遠のいてしまいがちです。そういった人々の力になれないかと考えたときに、思い浮かんだのが日曜診療でした。朝8時30分から2時間という短い時間にもかかわらず名古屋市内といっても遠方とか、少し離れた市外からも患者さんが訪れます。私も新しい患者さんとの出会いで新鮮な気持ちになれますし、患者さんも平日に制約されることなく医療を受けることができる。お互いにとってメリットは大きいと思います。予約診療も待ち時間が少なく、ゆったりと受診できるとの声をいただいています。特に日曜診療は、協力してくれるスタッフあってのことですので、ありがたく感じています。
―院内処方を採用されている理由を教えてください。
わざわざ別の場所まで行って薬を受け取るのは、患者さんにとって不便ではないかと思います。その点、院内だと時間も節約できるし、調剤薬局での窓口負担もありませんので結果的に医療費も抑えられます。医師は的確な診断をすることも重要ですが、どの薬剤を処方するのか、投与する量や服薬回数・タイミングをどうするのかといったことも非常に大切だと思っています。院内処方であればそういったことも一緒に院長が直接詳しくお伝えすることができると考え、院内処方を行っています。
―ブログやツイッターなど、電子メディアを積極的に活用されていますね。
ここ10年ほど、循環器内科や内科一般のブログ、SNSやホームページを定期的に更新しています。自己研讃の意味もあるのですが、他の医師や患者さんにもお役に立ちたいという気持ちを持って発信しています。例えば、医療や健康についての新聞記事などの中には、充実した内容のものも多数あります。ただ、解説がないと間違った解釈をしてしまうこともあるので、そのお手伝いができればと思います。新しい情報はもとより、私の好きな絵や音楽のことや雑学も含め、読む人が飽きないように工夫しているんですよ。SNSの内容を一部抜粋し、「渡辺内科通信」として毎週印刷し、患者さんにも渡しています。「毎回楽しみにしていますよ」と言われるのも励みになっていますね。
患者の話をじっくり吟味して「聞く」医師でありたい
―先生が医師としてやりがいを感じるのはどんなときですか?
当院では、病診連携をしている病院に検査や診断、治療の紹介を積極的に行っていますが、その連携がうまくいったときにやりがいを感じますね。例えば重篤な患者さんを救急搬送した後、適切な処置によって症状が落ち着いた場合、その様子を搬送先の先生からすぐにお知らせいただくことがあります。「救急搬送をした先生も心配しているはずだから一報しておこう」という気持ちを持つ医師と、同じ医師という職業を持つ人間としても通じ合い、連携プレーの結果、患者さんを救えたとき、「医師という職業についていて良かったな」と強く思いますね。
―その他に心がけていることはありますか。
自戒も込めてのことですが、このところ検査優先で聴診や触診を行う医師が減ってきていると感じます。ですから、そういう理学的所見を丁寧にとって、初心にたちかえり、きちんと診察することを怠らないようにと肝に銘じています。循環器専門の医師が、他の医療機関で患者さんの心雑音を指摘されたりするようなことはとても恥ずかしいことですから。加えて、患者さんと目を合わせてから診察することを心がけています。忙しいとどうしてもおろそかになってしまうところです。今でも電子カルテではなく、紙のカルテにこだわるのは、患者さんと面と向き合って話ができなくなることに抵抗があったからです。電子カルテの作成に集中すると、患者さんが医師の背中を見て受診することになってしまうと思うんですよね。
―今後の展望、読者へのメッセージをお願いします。
クリニックは病気を治療するところであり、患者さんにとって決して楽しいところではないでしょう。それでも、気軽に足を運べる場所だと感じてほしい。診察室には「傾聴と対話」、診察机には「何か聞き忘れたことはありませんか」というメッセージを書いています。患者さんとコミュニケーションをとるのが何よりも欠かせないと思っているからです。患者さんには時々揚げ足を取られて、からかわれてしまうんですが(笑)。患者さんの話を「聴き」、それをじっくり吟味して、こちらからも「聞く」医師でありたい。医学的なことだけではなく、雑談も含めてたくさんお話ししたいと考えています。日曜診療の充実を含め、患者さんのお役に立てる取り組みを続け、皆さまの健康をサポートしていきたいと思います。
「単独臓器だけではなく総合的な内科学全般的視野に立ち、トータルかつ全人的総合的視点で患者さん中心の医療を遂行する」・・・
これは、私の出身大学の、ある内科教室の教授による医局紹介の言葉です。
この考えは、私の医療に対する姿勢とほぼ同じですが、少しだけ違うところがあります。
それは、「内科学全般的視野」ではなく「すべての医学的全般的視野」という点です。
当院では、他の医学領域についても日々アップデートを心がけ、的確な診断と(その分野の)専門医への紹介を心がけています。
「総合内科医」ではなく「総合医」を心がけ、「名医」ではなく「良医」、開業医であるかぎり「専門医」ではなく「かかりつけ医」「家庭医」を目指します。
(ちなみに、本来の専門は循環器内科です)
開業医して30年。
正直に言えば今までには、苦い経験も数多くありました。
しかし、これらの貴重な失敗(経験)を今後の診療に役立てて、新たな症例に生かすことが大切と考えます。
(もちろん失敗に気づかなければそれまでです)
そういった意味では「今までの経験」という「宝」を活用していく所存です。