このメタボリックシンドロームで重視されているのが内蔵脂肪型肥満(内臓肥満、腹部肥満)です。
これに脂質異常、高血圧、高血糖が重なってくると、動脈硬化が進み心筋梗塞や脳梗塞など命にかかわるような疾患にかかってしまいます。
そのため、メタボリックシンドローム対策として、2008(平成20)年4月から「特定健康診査・特定保健指導」が開始されました。
テレビや新聞などでは、「特定健診」「メタボ健診」などと呼ばれることが多いため、正式な名前は初めて聞いたという人がいるかもしれません。
この健診では、メタボリックシンドロームの診断基準に沿って複数のリスクを持つ受診者に対して、「特定保健指導」と呼ばれる支援(動機づけ支援・積極的支援)が行われます。
これは、将来、病気になりそうな人を対象に、医療者が介入することで病気の発症を予防することが目的となっています。
http://www.asahi.com/articles/SDI201605025466.html
生活習慣病は1に予防、2に早期発見と早期治療、3に重症化予防が大切です。
メタボリックシンドロームは生活習慣病へと繋がる第一歩です。
メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪型肥満に加え、脂質異常、高血糖、高血圧値のうち2つ以上を合わせ持った状態です。
内臓脂肪が増えると、高血圧や高血糖、脂質異常などが引き起こされ、これらを複数合わせ持った状態を放置すると、高血圧症や糖尿病、脂質異常症へと進行し、動脈硬化が加速度的に進みます。さらに、この状態を放置すると、心疾患や脳卒中など命に関わる生活習慣病を引き起こします。
生活習慣の改善や適切な治療で生活習慣病への進展を食い止めましょう。
メタボリックシンドロームは、食べ過ぎや運動不足、喫煙など悪い生活習慣の積み重ねによって起こります。
これらの不健全な生活習慣を継続していくと、生活習慣病へと移行していきます。
メタボリックシンドロームを含む初期の段階では、少しでも早い段階で生活習慣を改善し、生活習慣病への進展を食い止めましょう。
また、糖尿病、脂質異常症、高血圧症など医療機関での治療が必要となった場合は、医療機関を受診し治療を継続しましょう。
適切な治療を行うことによって心疾患や脳卒中、糖尿病の合併症による重症化を防ぐが大切です。
そのためには地道な努力が必要です。
医療機関での治療には、なによりも本人の自覚(やる気)と治療の継続が大切です。
医師(二人三脚)や家族(二人三脚、三人四脚・・・)との連携による長期レースです。
あまり無理をしない範囲内で少しずつ頑張っていきましょう。