医療における心とことば

「人間性に関心をもつことが、患者診療における医師の資質として要求される」と言ったのは、Francis W.Peabodyである(JAMA 1927 ; 88 :887-892)。今から65年も前のことである。しかし医学的知識や技術が進歩すればするほど、そして患者・医師関係が重要視されればされるほど、われわれはこの言葉のもつ重要性を噛みしめずにはいられないのである。病をもつ人の心に共感し、同時に医療の始まりは「ことば」であることを改めて思うのである」

 

慈医大第3内科 橋本信也教授 日本医師会雑誌 第108巻・第2号 / 平成4年7月15日号

(「医療における心とことば 対談シリーズ」 巻頭言)

 

 

すべての医療従事者が心すべき、自戒の「ことば」といえます。もちろん自分自身も含めて。